福島清隆 さん
こんにちは。
キャッシュフローコーチ &
リスクマネージャーの福島清隆です。
本日のテーマは「 兵法三十六計 PART3」です。
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36の日中間ビジネス事例で学ぶ
中国人のビジネス・ルール
兵法三十六計
梁増美 (masumi ryo)
Discover 社
【アモリ通信153:兵法三十六計 PART1】
20180328
https://www.sil-ms.jp/93077.html
【アモリ通信170:兵法三十六計 PART2】
20180725
https://www.sil-ms.jp/96667.html
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兵法三十六計を本年中に3回に分けてお届けすると
決めていました。
今回が、その3回目です。
今週はネタを決める苦労がなくて済みました (笑)
では、早速始めます。
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第二十五計 偸梁換柱 (とうりょうかんちゅう)
ひそかに敵の力を奪う
・文字通りの意味は「梁(はり)を盗んで柱を取り
替える。
・つまり「ひそかに家の梁を盗んだり柱を取り替え
たりして、表面上は変わらないように見せながら
弱い構造にしてしまう」ということで、相手の組
織の主要な部分を崩して、相手を骨抜きにしてし
まう計略。
要点
●正面から戦うのではなく、ひそかに相手を骨抜
きにしていく。
第二十六計 指桑罵槐 (しそうばかい)
別の者を批判して、間接的に敵を批判する。
・桑の木を指さして、槐(エンジュ)の木を罵る。
相手を直接に批判するのではなく、別の者を批判
することによって、間接的に相手を批判するとい
うことだ。
・この場合、本当に批判したいのは槐の木。
真のねらいは別にあるというわけだ。
要点
●中国人が誰かを批判したとしても、真の目的がそ
こにあるとは限らない。
第二十七計 仮痴不癲 (かちふてん)
ものを知らないふりをして相手を油断させる
・織田信長が「うつけ者」のふりをしていたという
ことが思い浮かぶ。
戦国武将には兵法を学ぶ者が多かったから、もし
かすると信長も、兵法を実践していたのかもしれ
ない。
要点
●中国側が「わからないふり」をしていたら、こち
らの情報を集めようとしているのだと思おう。
第二十八計 上屋抽梯
(じょうおくちゅうてい)
敵を進ませ、退路を断ってしまう
・文字通りには「屋根に上がらせ、梯子をはずす」
という意味。
利益があるように見せかけて敵を誘い込み、後続
部隊との連絡を断つという計。
要点
●中国側から持ち出される「いい話」には罠がある
と思ったほうがいい。
第二十九計 樹上開花 (じゅじょうかいか)
悪いものよいもののように見せかける
・花の咲いていない木に造花をつけて、花があるよ
うに見せかけるという意味。
つまり、うわべを飾って、いいものに見せかける
という計略だ。
要点
●中国側が出してくるものはうわべだけ飾っている
という疑いを常に持ち、よく調べることを忘れて
はいけない。
第三十計 反客為主 (はんかくいしゅ)
軒を借りて母屋をとる
・文字通りの意味は「客が主人にとってかわる」
日本に「軒を貸して母屋をとられる」ということ
わざがあるが、その逆で「軒を借りて母屋をとる
」という計である。
要点
●日本の技術と設備を入手することを目的に合併の
契約を結ぶ中国企業もあるので要注意。
第三十一計 美人計 (びじんけい)
色仕掛けで敵をたらし込む
・文字通り、美人の色仕掛けで敵をたらし込み、
弱体化させること。
要点
●中国でビジネスをする男性は、社内や取引先の
女性からの接近には注意しなければならない。
第三十二計 空城計 (くうじょうけい)
こちらに計略があるように思わせる
・「三国志演義」に出てくる諸葛孔明の有名な逸話
に由来する。
孔明側には兵が少ないのに、相手は強大だ。わざ
と城門を開いてみせると、敵は孔明に何か計略が
あると疑い、向きを変えて撤退していった。
城塞の中には兵力はほとんど空だったことから、
この計を「空城計」と呼んだ。
要点
●自分には計略がないのに、あるように見せかけて
相手から有利な条件を引き出す。
第三十三計 反間計 (はんかんけい)
敵のスパイを二重スパイにする
・敵のスパイに偽情報をつかませたり、二重スパイ
に仕立て上げたりする計。
三国時代に呉の軍師周瑜が魏の国からのスパイを
逆に利用して、魏の将軍を離間させた例がある
要点
●中国ではスパイを使うのは常道だ。
情報がもれないよう、日本において以上に慎重に
なろう。
第三十四計 苦肉計 (くにくけい)
わざと自分を傷つけて相手の信用を得る
・わざと自分を傷つけて、誰かから迫害されている
ように見せかけ、相手を安心させるという計。
「三国志演義」の赤壁の戦いで、周瑜が曹操軍と
対峙したときのこと。
周瑜は曹操のスパイがいることを知ってのうえで
兵士たちの前で軍師の黄蓋を鞭で打つ。
しかしこれは二人で仕組んだものだった。
黄蓋は曹操のもとへ行き、投稿する。
曹操はスパイから情報を得ていたので、黄蓋を信
じ、配下に加えた。
そして黄蓋の献策を聞いた結果、周瑜軍に破れて
しまう。
要点
●つき合いの薄い中国人が窮状を訴えてきても、簡
単に同情するのは禁物だ。
第三十五計 連環計 (れんかんけい)
計を次々に繰り出して敵を惑わせる
・連環系は最後から二番目の計で、万策を尽くして
逃げる直前に使う計である。
連環計もダメだったら、逃げるしかないというこ
とだ。
・第三十四計「苦肉計」に登場した黄蓋は、まんま
と曹操の信頼を得て、水上の戦いに備え、船をつ
ないで固定する方法を進言する。
そうすれば、陸上のように戦えるというわけだ。
曹操がそれを信じて船をつないでしまうと、敵は
そこに火を放った。
船は動かないために逃げられず、つながっている
ために火が次々と回ってすべて燃えてしまったの
である。
要点
●中国人は危機に陥ると、尋常ではない奇策を出し
てくる傾向がある。
中国人との交渉は、最後の最後まで気をゆるめて
はいけない。
第三十六計 走為上 (そういじょう)
最後は逃げるが勝ち
・以上に述べてきた計略を用いても勝てないときは
逃げた方がいい。
逃げるが勝ち、ということだ。
要点
●中国人には「逃げるのは一時的なこと、状況が有
利になったら戻ってくればいい」という考え方が
ある。
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今回で全三十六計の総てをご紹介することができま
した。
正直なところ、第一計から第二十四計まで、全く覚
えておりません。
「本は一回読んだだけで、内容を覚えていなければ
読んだことにならない」と、とある先生がおっし
ゃっていました。
また「忘却曲線」とやらでは、「〇時間たてば
〇〇%忘れている」とかいうのがあります。
そもそも読んだ直後でも△△%も覚えていない訳
ですが(汗)
それはともかくとして、「これは」と思う書籍な
り資料は、「定期的に読み直す」ことだと思いま
す。
「兵法三十六計」を定期的に読み直すとしても、
年に一回くらいだと自分の場合はそうです。
しかも、速読的に。
しかし、それでも読まないよりはマシだと思って
ます (苦笑)
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第三十六計 走為上 (そういじょう)
最後は逃げるが勝ち
・以上に述べてきた計略を用いても勝てないときは
逃げた方がいい。
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最後のこれが最も分かり易く、復習しなくても忘れ
ずに済みそうです (笑)
なんか「最後のオチ」みたいに感じましたが決して
そういう意図はないのでしょう。
実際問題として、組織内では絶対君主にはまず一人
では勝てません。
なんかヤヤコシイ話になりそうです。
ヤメときます。 (苦笑&汗)
福島さんは今回のPART3の十二計の中では
どれが一番印象に残るものでしょうか。
ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
福島さんの幸運な日々を祈念します。
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