福島清隆 さん
こんにちは。
キャッシュフローコーチ &
リスクマネージャーの福島清隆です。
本日のテーマは
「なぜ新規事業は失敗するのか」です。
-----------------------------------------
特集 「なぜ新規事業は失敗するのか」
(社長本人が省みる落とし穴)
日経トップリーダー 2018.9
( P12 ~ P29 )
-----------------------------------------
今回は上記の月刊誌の特集から、要点を抜き出して
みます。
〇 ドリコムの内藤裕紀社長
失敗の定義を改めた経緯
・ゲーム事業の先行きに不透明感が出た。
今は良くても将来は厳しくなると予測できた。
・メルカリの会長兼社長の山田親太郎とシリコンバ
レー等を視察したことがあった。
山田氏は最初から世界と戦うビジネスを考えてい
た。
高いリスクを取って高いリターンを狙う姿勢も持
っていた。
同じ創業経営者として、そのベンチャースピリッ
トに触発された。
・「どれだけリスクを取って勝負し続けられるか。
これが今後求められる経営者像ではないか」
こう猛省した。
・新規事業だけを生み出しまくる。
1案件を約2ヶ月単位で取り組み、続けるかやめ
るかを決める。
考え方としては10個トライして1個でも化けれ
ばいい。
1案件にかかるコストは人件費×2ヶ月なので、
数百万円で済む。これをやり続ける。
・現在の業績はあまりよくない。
18年3月期の売上高は131億円。最終損益は
2億円の赤字。
それでも新規事業に投資を続ける。どこまで財務
リスクをとれるかは経営者として頭の中に入れて
判断している。
「ぎりぎりまで何度も勝負し続けなければ、新規事
業なんて成功しないんですよ」
-------------------------------------------
◎ 私はこれで新規事業に失敗した
● 焦りと儲け第一主義で飛びついた
メリックス(大阪市) 岩永弘志社長
〇 姓名判断に基づく赤ちゃんの名付け
↓
× 中国・上海で焼き鳥店を開業
↓
〇 出産内祝いギフトの通販サービス
『「目的が正しくない限り、新規事業の成功はない
」失敗を乗り越えた今、岩永社長は自信を持って
こう言っている』
● 顧客より自分の思いを優先した
リーボ(福岡市) 松尾龍馬社長
× 小型電気自動車のシェアリングサービス
× 中小レンタカー店向け業務システムの提供
〇 法人向けインスタグラム画像・動画の制作
5度目の正直で鉱脈を掘り当てた松尾社長。
新規事業に失敗した理由について、「誰のどんな困
りごとを解決するかが不透明だったから」と総括す
る。
「作り手のこだわりが強いほど独りよがりになりが
ち。
顧客の声に丁寧に耳を傾けなければ、新しい事業は
育たない」と話している。
● 目先の数字に執着し目的を忘れた
マグネット(新潟県燕三条市)武田修美社長
× 自社サイトで名刺入れを販売
× ショッピングモール1社に依存
〇 ネット販売を縮小。コンサル事業を開始
武田社長は開発を続けていた山崎金属工業の社員の
議論に加わり、1本ずつ箱に入れて売ることを提案
した。
”マイナススプーン”として大切にしてほしいとい
うメッセージを込めるためだ。
このスプーンは、製造待ちのヒット商品になった。
売上高だけを追って事業目的を忘れるという失敗を
経た今、武田社長にとって売り上げは、結果として
付いてくるものに変わった。
---------------------------------------
◎ 最初に失敗をイメージする
● 日本に「プレモータム・シンキング」を紹介し
た山崎裕二氏に聞く
罠に陥ることが失敗の原因になる
ヒトが生来持っている7つのバイアスとその罠
1.「現在バイアス」の罠
ずるずると、課題を先延ばししてしまう
2.「オプション選好性」の罠
決断せず、選択肢を残しておきたい
3.「非合理的な信念」の罠
勝手な思い込みで人間関係をこじらせる
4.「コンコルド効果」の罠
もはや、引くに引けない
(莫大な投資をしたため、問題を抱えながら大事故
が起きるまで事業を終えられなかった超音旅客機
コンコルドに由来している)
5.「自己中心性バイアス」の罠
俺のやり方なら必ず成功すると思い込む
6.「完璧主義」の罠
すべてがそろわないと動けない
7.「計画の誤謬」の罠
必ず想定外のことが起こる
【 プレモータム・シンキング 】
未来の起こり得る失敗をリアルにイメージし、潜ん
でいる失敗の要因をあぶり出す。
計画を具体的に進める前に失敗の要因をあぶり出す
〇 プレモータムを取り入れた新規事業の流れ
1. アイデア・ひらめき
(事業やプロジェクトのアイデアが出る(出す)
↓ *1
2.プロジェクトチーム結成
(メンバーを決め、計画を進める)
↓ *2
3.計画の立案・検討
(製品やサービスの具体化、予算・事業家プラ
ンなど)
↓
4.計画の遂行 → 完遂
(PDCAサイクルを回しながら計画を遂行)
*1 トップ(リーダー)による
プレモータムを行う場合
*2 チームによる
プレモータムを行う場合
-----------------------------------------
◎ 僕の撤退基準
石川康晴 ストライプインターナショナル社長
(アパレル業界の枠を超え、新規事業を立ち上げる
同社には明確なルールがあった)
● 撤退会議が「失敗」を防いでいます
撤退基準があれば、限度額になる前に、戦略や
経営陣、組織の見直しを考えられる
* 新規事業の撤退ルール
事業立ち上げ前
投資額を明確に決め、周知徹底する
↓
事業立ち上げ後
黒字化の見通しが立たない
【 撤退会議 】
1.全店撤退 事業撤退
2.赤字店舗撤退 黒字店舗で事業の立て直し策を
練る
「売上高が500億円を超えた5,6年前から、
10年、20年先を見据えた投資を始めるようにな
りました。
売上高700億円ないし1000億円を超えた後、
成長が頭打ちになった企業を見てきたからです。
継続して成長するための経営戦略、事業戦略を
持って売上高1000億円を通過したいと思ってい
ます」
いしかわ・やすはる
1970年岡山県生まれ。紳士服メーカーを経て
94年、岡山県内にレディースファッションのショ
ップを起業。
95年にストライブインターナショナルの前身とな
るクロスカンパニーを設立。現在、グループ会社含
め30以上のブランドを有する
------------------------------------------
大企業から中小零細企業まで新規事業が簡単に成功
しないのは同じことかと思います。
年商が1億以下ではないかと思われる企業から
1000億円を目指す企業までの事例がありました
現在よりも成長するためには、規模の拡大か異分野
等への進出が欠かせないと思うのですが、中には今
のままでいい。大きくなりたいとは思はない。食え
ればいい。
そう呟く某零細企業の経営者がいて拍子抜けしたこ
とがあります。
まだ40代の経営者で、その割には上から目線が
染みついた人物でした (汗)
それも一つの堅実な生き方でしょうが、正直、あま
り関わっても仕方ないなと思いました。 (苦笑)
もちろん人生イロイロですし私自身、広い世界での
活躍を夢見たり、更に大きな人的ネットワ-クを創
り、世界的な規模で地道に社会貢献をしたい夢があ
ります。
しかし今更、コンサルタントとしては会社を創って
も(一人会社)その会社は安定企業にしても、更に大
きくしたいなどとは全く思いません。
それでも、やはり若い人から中年くらいの人々には
単純に規模の拡大や質の向上を伴う成長を求める気
概があってもいいのではないかと思うのですが、如
何でしょうか。
福島さんは新規事業が失敗する原因はどこに
あると思われますか。
ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
福島さんの幸運な日々を祈念します。
(追記)
今回のテーマに関して、原稿を読まれることをご希
望の方は、コメントを頂くか、「パスワード希望」
とだけ書いて返信してください。
下記の情報をきちんとお伝えします。
小生のhpからpdfで原稿をダウンロードできます。
(全24P)
『田所雅之氏と考える新規事業の成功には何が
必要か』(全6P)を加えてあります。
-----------------------------------------
なぜ新規事業は失敗するのか
https://1lejend.com/c/TkGC/OAjL/5ExdK/
ユーザー名
パスワード
-----------------------------------------
******************************************
Amazon・Kindle 【アモリ通信】
最新配信版:第18弾
ベンツに乗る社長:全10話(171~180)
https://1lejend.com/c/TkGY/OAjL/5ExdK/
2017年度配信版:全51話 (90~140)
https://1lejend.com/c/TkGT/OAjL/5ExdK/
2016年度配信版:全51話:(39~89)
https://1lejend.com/c/TkG4/OAjL/5ExdK/
2015年度配信版:全38話:(1~38)
https://1lejend.com/c/TkGq/OAjL/5ExdK/
******************************************
SILマネジメントサポート 代表 福島清隆
・オフィシャルサイト:https://1lejend.com/c/TkGD/OAjL/5ExdK/
・お問合せE-mail: info@sil-ms.jp
------------------------------------------
Copyright(C)2015 SILマネジメントサポート
All Rights Reserved.
お問い合わせ・ご相談
ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
SILマネジメント株式会社
お問い合わせ・ご相談はこちら