福島清隆 さん
こんにちは。
キャッシュフローコーチ &
リスクマネージャーの福島清隆です。
本日のテーマは「福岡はすごい」です。
-----------------------------------------
「福岡はすごい」 牧野 洋
イースト新書 \861+税
第1位!
人口増加率 開業率 通勤の利便性
福岡市 = シリコンバレー?! ハリウッド?!
なぜ「勝ち組」になれたのか
------------------------------------
牧野 洋
1960年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。
米コロンビア大学大学院ジャーナリズムスクール
修了。日本経済新聞社でニューヨーク特派員や
編集委員を歴任し2007年に独立、執筆・翻訳活動
に入る。早稲田大学大学院ジャーナリズムスクー
ル非常勤講師。2008~13年はカリフォルニア在住、
2013~16年は福岡在住。
------------------------------------
圧倒的強さに学べ
福岡は数十年前のアメリカ西海岸
なぜ人口増加率で東京を抜けたのか
孫正義とホリエモンを輩出する条件
九大を核に福岡をシリコンバレーへ
大物ミュージシャンを輩出する
「日本のリバプール」
ウォルト・ディズニーと博多明太子
福岡製PR動画で五輪誘致に成功
------------------------------------
私は昭和61年(1986年)から福岡県民です。
1954年生まれの私は、産地は鹿児島市で高校3年間
+1年までは毎日を鹿児島市で過ごしました。
その後、カクカクシカジカで2013年6月から再度?
毎日を福岡(春日市)で過ごすようになりました。
登録の住所的には、自分の人生で福岡に一番長く住
んでるようになりました。
さて、そんなことは他人様にはどうでもいいことで
すが、ある日、書店で見かけた同書。
タイトルに惹かれて「衝動買い」してしまいました
ちょっと褒め過ぎじゃないの・・・と思わなくもな
いのですが、結構当たってるなとも思います。
今回は、同書の各章の内容から一つを選択してポイ
ントのみを更にサマリーしてみます。
-----------------------------------
第一章 すごい福岡とアメリカ西海岸
〇よそ者に優しい福岡
・アメリカからの福岡行には一抹の不安があった
・日本語の不自由な子供たちはいじめに合うかも
・何しろ日本の地方都市に住むのは初めてだった
・不安は杞憂に終わった。「外国かぶれ」と言われ
ることは一度もなく、福岡生活一年後にはPTA会
長を打診された。
・東京と海外でしか生活体験のないよそ者の私が
地元の顔になった。
・福岡は「支店経済の街」である。大企業や公官庁
の転勤族が多く、頻繁に住民が入れ替わる。
さまざまな地方出身者が交じり合い、国内版「
人種のるつぼ」が出現するわけだ。私が会長を
務めたPTAでも、博多弁のほか関西弁や東京弁も
あたりまえのように飛び交っていた。
・福岡は中国人旅行客による「爆買い」の一大拠点
だ。博多港へのクルーズ船の寄港回数は3年連続
で国内最多を記録している。
第二章 住みやすさがすごいーーーーー
人口増加率日本一の秘密
〇通勤も通学も世界一便利なコンパクトシティ
・福岡市がリバプルな都市であることを裏づける
データはいくらでもある。
・東京と福岡の中心部を比べるとほぼ同じ面積・
人口であるが働く人の数で大差がある。
・東京の「山手線内エリア」は63km2。福岡の
「都市高環状内エリア」は67km2。
人口は前者が95万人。後者で86万人。
・しかしエリア内で働く人は、東京が290万人で
福岡(60万人)の5倍近くになる。
・福岡では生活圏と仕事圏が一致している。福岡
は周辺が山に囲まれているが、都市部がちょうど
うまい具合に平野になっており、職住接近が実現
しやすい
・通勤・通学時間の三大都市圏との比較
【総務省・社会生活基本調査(2016)】
福岡・北九州 38分
関東大都市圏 51分
近畿大都市圏 43分
中京大都市圏 40分
(私見:東京は平均でももっと長いんじゃないかと
思うのですが・・・)
・森記念財団の都市戦略研究所の「世界の都市総合
力ランキング」によると、福岡の「通勤・通学の
利便性」は世界42都市の中でシンガポールを抑え
て首位になっている。
・国際空港から都心部までのアクセスのよさ。
福岡は11分。スイスのチューリヒ(10分)につい
で世界第四位。アジア13都市のなかでは首位。
(私見:時間が少し短めに感じますが、その通り
だと思います)
第三章 起業家がすごいーーー
日本のシリコンバレー
〇 日本一、産業の伸びしろが大きい福岡
・野村総合研究所(NRI)による
「成長可能都市ランキング」
総合ランキング
1位:東京 2位以下、福岡、京都、大阪
ポテンシャルランキング
1位:福岡 2位:鹿児島 3位:松山
・評価項目
①多様性を受け入れる風土
②創業・イノベーションを促す取り組み
③多様な産業が根づく基盤
④人材の充実・多様性
⑤都市の暮らしやすさ
⑥都市の魅力
・NRIの福岡に対する説明
ビジネス環境は整っているが独自の産業が少なく
産業の伸びしろが大きい。
住民は多様性に対する寛容度が非常に高く、異質
なものを受け入れ、新しいことに挑戦する気質を
持っている。
イノベーションが起こりやすい風土があり将来の
産業を担う企業も登場する可能性がある。
一層の起業支援や産業育成が期待される。
第四章 イノベーションがすごいーーー
有機ELとバイオ
(本章はいくつかの事例があり、短くまとめるのが
難しいのですが、最後の部分を抜き出します)
〇「マネジメント人材」が福岡を成長させる
・「福岡には技術があるけれども経営を担えるプロ
があまりいない。アキュメンで苦労したのもそこ
でした。
福岡には製薬企業がないから製薬事業を経営でき
るプロがいない。そうなると東京に拠点を置かざ
るを得ない。
実際、東京に移転してから非常に速いスピードで
成長しました。東京事務所開設から上場まで2年
半です。
素晴らしい人材に恵まれたからです」
・一流大学を出ながら社歴ゼロの会社に入社して、
マネジメントの経験を生かして、その後、自分の
会社を経営する。大企業ではこういう人材は育ち
難い。
・某氏曰く・・・・・
(年間の4分の一はアメリカ西海岸を中心に世界
中を飛び回り、日本では仕事の拠点を東京に置き
週末だけ福岡に戻る生活を続けている)
(・・・・が治験に成功して将来大化けすることに
なったら?)
「そのときは是非福岡に戻りたい。福岡がいまの自
分を育ててくれたから」
(私見:実際にある話でしょうが、少しハイレベル
過ぎるように感じます。そういうレベルには届か
ない中小零細企業の経営者が数多く存在していま
すので)
第五章 都市戦略がすごいーーー
「日本のシアトル」を目指す
〇数十年前のシアトルか
・アナウンサーの体験を生かし福岡市長になった高
島市長は、「日本のシアトル」を目指して精力的
に行動している。
・福岡は足元ではイノベーションという基準でシア
トルに全然及ばない。世界を変えるほどのイノベ
ーションを起こしたアマゾン、マイクロソフト、
スターバックス級の企業が現れていないからだ。
・高島曰く
「シアトルのどの部分を切り取るかによりますね。
スタートアップを見ればユニコーンは出ていない
。そういう意味では、登らなければならない山が
あるとすれば、いまのところ裾野付近にいるだけ
。ただし、リバプルとか食文化とかいう面ではす
でにシアトルに匹敵しています」
・ここに出てくる「ユニコーン」とは、時価で評価
した企業価値が10億ドル以上のスタートアップの
ことを指す。
・日本唯一のユニコーンが福岡に拠点を出している
・高島が「日本のシアトル」を目指して「スタート
アップ都市」を宣言したことで、福岡には少なく
とも変化の兆しがはっきり芽生えている
第6章 多様性がすごいーーーー
「人種のるつぼ」の可能性
〇世界の子どもたちが毎年福岡でホームステイ
〇世界に広がる「福岡ファン」のネットワーク
・APCC(アジア太平洋こども会議・イン福岡)は
多数のボランティアを結集して大規模に草の根
グローバル化を進めている。
・毎年夏に世界30カ国・地域以上から200人以上
の子どもを「子ども大使」として呼び、福岡で
ホームステイしてもらう国際活動を30年間も続
けている。
・その結果、子ども大使の数は累計で1万人を超え
(ピース大使としてホームステイした青年を含
む)世界数十カ国・地域に1998年発足の同窓会
組織「ブリッジクラブ」が立ち上り、福岡を軸
にした世界的ネットワークが出来上がっている
・くり返しになるが、シリコンバレーはグローバ
ル性と多様性をテコにして、いわば「人種のる
つぼ」状態をつくり出して競争力を高めた。
いっぽう、福岡は「アジアの玄関口」のほか、
「アジアのリーダー都市」もスローガンに掲げ
ている。「人種のるつぼ」になるにもってこい
ではないか。
第7章 エンタテイメントがすごいーーー
音楽・映像の拠点
〇大物ミュージシャンを輩出する
「日本のリバプール」
〇旧習打破で「アジアのリーダー都市」へ
・福岡出身の著名アーティスト
井上陽水、チューリップ、海援隊、甲斐バンド
シーナ&ロケッツ、CHAGE&ASKA、郷ひろみ、
松田聖子、チェッカーズ、KAN、MISIA、ナンバ
ーガール、175R、浜崎あゆみ、椎名林檎ーーー
お笑いではタモリ、俳優では高倉健がいるが、
やはり目立っているのはミュージシャンだ。
そんなことから福岡は「日本のリバプール」
と呼ばれる。
・世界と比べると課題が多いからといって、さじ
を投げる必要はない。
・福岡は「アジアのリーダー都市」「日本のシリ
コンバレー」「日本のシアトル」「日本のハリ
ウッド」になれる。
・変化という点で、福岡市はLGBTのカップルを公
的に認証する「パートナーシップ宣誓制度」を
導入した。
・アップルの最高経営責任者(CEO)ティム・クッ
クはゲイだ。
・アメリカの西海岸がLGBTを排除するような土地
柄だったら、果たしてクックはアップルのCEO
になれただろうか? そもそも、アップルが
LGBTを排除するような企業であったら、「世界
で最も価値のある企業」になれただろうか?
◎福岡市は東京に依存せずに世界とつながるロー
カルハブを目指している。そのためにはLGBT
に限らず、あらゆる面で時代の先取りをしてい
かなければならないだろう。
旧習や既存秩序を打破しようとすると軋轢を生
むことは多い。だが、ションペーターが言うよ
うに、そうしなければイノベーションは起きな
いのである。
*************************************
全体のほんの一部を端折ってご紹介しました。
それでも、いくらかポイントをお伝え出来たので
はないかと思うのですが如何でしょうか。
>だが、ションペーターが言うよ うに、そうし
>なければイノベーションは起きないのである。
最後にLGBTが出てきたのは正直、驚いたのですが
そういう感覚自体が「古い」のだなと頭をガツン
とやられてしまいました。
本書を読みながら、「ちょっと福岡を褒め過ぎじ
ゃないか」「旧態然とした経営者は山ほどいる」
そんなマイナス思考が頭をよぎっていました。
しかし、確かに福岡がもつポテンシャルを前向き
に捉え、「旧習や既存秩序を打破する」という
キーワードを念頭において「イノベーション」を
巻き起こすという発想をしっかり自分のものとし
て身につけておくべしと反省してます。
福島さんは(福岡在住であれば、あるい
は、福岡をよく知っておられるのであれば)
「福岡はすごい」と思われるでしょうか。
ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
福島さんの幸運な日々を祈念します。
******************************************
Amazon・Kindle 【アモリ通信】
最新配信版:第19弾
忠臣蔵:全11話(181~191)
https://1lejend.com/c/qRLF/E5KE/VZ3WE/
2018年度配信版:全51話 (141~191)
https://1lejend.com/c/qRLA/E5KE/VZ3WE/
2017年度配信版:全51話 (90~140)
https://1lejend.com/c/qRLX/E5KE/VZ3WE/
2016年度配信版:全51話:(39~89)
https://1lejend.com/c/qRLt/E5KE/VZ3WE/
2015年度配信版:全38話:(1~38)
https://1lejend.com/c/qRLi/E5KE/VZ3WE/
******************************************
SILマネジメントサポート 代表 福島清隆
・オフィシャルサイト:https://1lejend.com/c/qRLd/E5KE/VZ3WE/
・お問合せE-mail: info@sil-ms.jp
------------------------------------------
Copyright(C)2015 SILマネジメントサポート
All Rights Reserved.
お問い合わせ・ご相談
ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
SILマネジメント株式会社
お問い合わせ・ご相談はこちら