福島清隆 さん
こんにちは。
SILアカデミー 1on1 オンライン顧問 福島塾
塾長の福島清隆です。 【専門は物流です】
本日のテーマは「直感を磨く」です。
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直観を磨く 深く考える七つの技法
田坂広志 著
TOPPOINT 2020.4 P27~~P30
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一度、テーマにしてみようかと思った同書。
しかし、ちょっと難解だなぁ~と
「気が重くなりパス」
ところが
「TOPPOINT 大賞 第一位」とか。
悔い改め(大げさな・・笑)、額に汗して、今回は
同書のサマリーをご紹介します。
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田坂広志 たさかひろし
1951年生まれ。74年、東京大学工学部卒業。81年
同大学院修了。工学博士(原子力工学)。日本
総合研究所フォロー。多摩大学名誉教授。
2000年、シンクタンク・ソフィアバンクを設立。
13年、「21世紀の変革リーダー」への成長を目指
場、「田坂塾」を開塾。著書は90冊余り。
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〇 深く考えるための「7つの思考法」
① 「循環理論」の思考法
・循環構造とは、例えば次のようなものである。
なぜ収益が上がらないのか→売り上げが伸びな
いから→なぜ売上が伸びないのか→他社と差別
化できる商品が無いから→なぜ魅力的な商品開
発ができないのか→優秀な人材がいないから→
(優秀な人材を採用するために)もっと予算を
増やせないのか→収益が上がっていないので増
やせない→なぜ収益が上がらないのか・・・
(中略)
・従って、先に挙げた循環構造の例で言えば、
「結局、どの部署が問題なのか」などと考えるこ
とは、あまり正しくない。犯人捜しの議論に流
される前に、まず、それぞれの部署が「自分の
部署は、全体の問題を解決するために、何をす
るべきか」という思考に向かうべきなのである
② 「対立止揚」の思考法
・第2は、「二項対立」で考えるのではなく、
「対立止揚」で考えるという思考法である。
(中略)
・例えば、子供の教育において、子供に対して優
しく処するべきか(正)、厳しく処するべきか
(反)という議論がある。この議論でよく耳に
するのが、「優しくしなければ、子供の心が折
れてしまう」といった意見と、「厳しくしなけ
れば、躾にならない」といった意見の対立であ
る。
この2つの意見に対して、「その子の将来を考
えるならば、厳しく処することが必要な時があ
る。それが、本当の優しさではないのか」「厳
しく処さなければならないとしても、その時、
子供に対して、どれほど深い愛情があるのか問
われるのではないか」といった形で互いの思考
を深めていくならば、単純な二項対立を超え、
2つの考えをより高い次元で統合できる。
これが、止揚という思考のプロセスである。
③ 「課題回帰」の思考法
・第3は、「解決の方法」を考えるのではなく、
「解決すべき課題」を考えるとい思考法である。
(中略)
・もし、解決策が見当たらないという壁に突き当
たったなら、次の警句を思い起こすことだ。
「橋のデザインを考えるな、河の渡り方を考え
よ」
例えば、「橋の設計(デザイン)」について議
論していて、鉄筋が良いか、木造が良いかとい
った議論が壁に突き当たった時、この警句を思
い起こせば、全く違った発想へと転換できる。
すなわち、本来の課題であったかに回帰し、
それが「河を渡ること」だと再認識するならば
「橋」だけではなく、様々な解決方法が生まれ
てくる。例えば、「河の下にトンネルを掘る」
「河にフェリーを渡す」といった解決方法であ
る。
④ 「水平知性」の思考法
・第4は、「垂直知性}で考えるのではなく、
「水平知性」で考えるという思考法である。
(中略)
・1990年代の後半、日本の地の世界では「複雑系
」というテーマが注目されていた。この複雑系
について、文化人類学者グレゴリー・ペイトソ
ンが端的の述べている。それは、次の一言だ。
・「複雑なものには、生命(いのち)が宿る」
この言葉通り、単に生物だけでなく、企業でも
市場でも社会でも、そのシステムが複雑になる
と、創発や自己組織化、進化や生態系野形成な
ど、「生命的システム」に特徴的な性質を示す
ようになるのである。
・これからの時代は、世の中の物事がますます複
雑に絡み合い、1つの専門知識だけで問題を解
決することがさらに困難になっていく。そのた
め、専門分野を深堀する垂直知世以上に、様々
な専門分野を結びつけて解決策を見いだす水平
知性こそが重要になっていくのである。
⑤ 「体験知性」の思考法
・第5は「文献知性」で考えるのではなく、
「体験知性」で考えるという思考法である。
(中略)
・我々は、人生や仕事における経験を通じて、
言葉にならない様々なことを知っている。
例えば、熟練の営業プロフェッショナルは、
明確な言葉では表せないが、顧客にプレゼンを
行う時、状況によってどのようなリズム感で行
うのがベストかをよく知っている。顧客の表情
から、時間を気にしていることを感じたら、ス
ピーディーなプレゼンに切り替えるといったこ
とだ。
・こうした、経験や体験を通じてのみ掴むことの
できる「知」を「暗黙知」と呼ぶ。
これに対し、例えば、営業マニュアルに書かれ
ている「プレゼンはリズム感よく行うこと」と
いった文章を読んで、ただ頭で理解した「知」
は、単なる「言語知」と呼ぶべきものである。
・物事を考える時、単に書籍や雑誌で学んだ文献
知だけを使って考えている人は、その思考から
この体験知の世界が抜け落ちているため、必然
的に思考が浅くなってしまうのである。
⑥ 「多重人格」の思考法
・第6は、「自己視点」で考えるのではなく、
「多重人格視点」で考えるという思考法である。
(中略)
・思考のプロフェッショナルと呼ばれる人は、自
分の中にいくつもの人格を持ち、「複数の人格
の切り替え」を行いながら、思考を深めている
・例えば、企画のプロフェッショナルは、企画
会議を主宰する時、会議の前半と後半で、見事
人格を使い分けている。
・会議の前半、特に「アイデア出し」の段階は、
参加者が様々なアイデアを出しやすいように、
リラックスした雰囲気を醸し出しながら、どの
ような型破れのアイデアが出ても、決して否定
せず、良い所を見つけることに専念する。すな
わち、「楽天的で寛容なリーダーの人格」で、
その会議をリードしていく。
・しかし、会議の後半になると、様々なアイデア
を最終的に「1つの現実的な企画」へと絞り込
み、練り上げていかねばならない。そのために
は、アイデアは取捨選択を行い、現実制約を踏
まえた上で、具体化の議論に入っていく必要が
ある。
そこで、企画のプロフェッショナルは人格の
切り替えを行う。すなわち、「現実的で厳しい
判断をするリーダーの人格」に切り替えるので
ある。
➆ 「自己対話」の思考法
・第7は、自分で考えるのではなく、「賢明なも
う1人の自分」と対話するという思考法である。
(中略)
・賢明なもう一人の自分は、誰の中にもいる。そ
して、この賢明なもう1人の自分は、我々の想像
を超えた素晴らしい能力を2つ持っている。
第1は、「鋭い直観力」である。
・我々の多くは、緻密に論理を積み上げていくこと
が「考える力」であると思っている。しかし、そ
れは、考えるという行為としては、ごく初歩的な
段階にすぎない。
・最も高度な考える力とは、そうした論理思考を超
え、突如、新たな考えや正しい考えが閃く直観力
のことである。賢明なもう1人の自分は、まさに
その直観力を持っている。
第2は、「膨大な記憶力」である。
・我々の心の奥深くには、実は、人生で触れたすべ
の情報が記憶されている。しかし、我々の通常の
思考では、それらの情報のごくわずかしか取り出
すことができない。だが、賢明なもう1人の自分
は、それらの情報の中から、必要なものを瞬時に
取り出すことができる。
・例えば、雑踏の中で、ある人の顔を見た瞬間に、
「あの顔はどこかで見た顔だ・・・」と思うことが
ある。こうしたことは、我々が、無意識の世界で
表面意識が思ってる以上に、かなりの情報を記憶
していることを示唆している。
・実際、企画会議などにおいて、表面意識でのブレ
ーン・ストーミングでは、どれほど考えても思い
浮かばなかった記憶が、何かの瞬間に、心の深層
から浮かび上がってくることはしばしばある。
あなたも、そうした体験をもっているのではな
いだろうか。
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難しい・・・・・・
冒頭に、「気が重くなりパス」と記しましたが、
「TOPPOINT 大賞 第一位」ということで
けなげにチャレンジ (💦)
TOPPOINTの読者は、「直観を磨く」をトップに選ぶ
ほど優秀なんですね。ついていけないなぁ~(💦)
いやいや、「直観を磨く」というコト自体は、自分
の関心事のイチバンにもってきてもいいことじゃな
いか・・・と考えを改め、素直に再学習(💦💦💦)
そこで、私自身は⑥「多重人格」と➆「自己対話」
が面白いと思い、ひとつ選ぶなら➆です。
ということで、一度パスした同書ですが、
福島さんは、本書の7つの思考法の中で、
どれが最も納得というか、一番に選ぶとしたら
どれでしょうか。
ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
福島さんの幸運な日々を祈念します。
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