福島清隆 さん
こんにちは。
SILアカデミー 1on1 オンライン顧問 福島塾
塾長の福島清隆です。 【専門は物流です】
本日のテーマは「経営参謀」です。
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プロフェッショナル経営参謀
杉田浩章
TOPPOINT AUG.2020 P19~~P22
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TOPPOINTはお堅い月刊誌だ。諸々の書籍を4ページ
にまとめて、1冊の本を読むより短くて済むのが
最大のメリットである。
で、今回のテーマは「経営参謀」しかも「プロフェ
ッショナル」だと。
HPで、「参謀とリーダーを繰り返し経験し自分の
成長と組織の成長を加速させる」などと大層なこと
を宣っている自分としては、これは無視する訳に
はいかない。
が、この手の話題も例外なく難しい。
というか著者の経歴を見ると・・・・・
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著者紹介
ボストン・コンサルティング グループ日本代表。
東京工業大学工学部卒。慶應義塾大学」経営学修士
(MBA)。株式会社日本交通公社(JTB)を経て現在に
至る。主な著書に「リクルートのすごい構”創”
力」「BCG流戦略営業」など
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きっとこの人も、スーツをビシッと着こなし、
しゃれたネクタイをした、大企業向きの頭脳明晰
な経営コンサルタントなのだろう。多分。
どうもそういう路線は好きではない。
ちょっとテーマ選択に失敗したか・・・・・
なら書くなよ、グダグダ言うんじゃないよ。
こんなんで字数を稼ぐなよ。
と、天の声が・・・自分の本音か (苦笑&💦)
ということで、とにかくまとめてみよう。
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● 経営参謀の仕事とは何か
・何から議論をスタートさせ、どんなシナリオを
提示すれば経営層の頭を刺激できるか、意思決定
をする際に阻害要因となるものは何かを想像した
上で、必要な材料を準備し、アジェンダを設定し
て、最適なタイムスケジュールや段取りを組み、
活発なディスカッションを引き出していく。
この一連の流れをデザインする能力がなければ
経営参謀の役割を果たすことはできない。
そして、この参謀の「仕事」をさらに詳しく
定義すると、次の3つの要素に集約できる。
① 解くべき課題を設定し、論点を見極める
・経営層から出されるお題は、課題や論点が明確で
はなく、非常にぼんやりしていることが多い。
・プロセスをデザインする際に最初にやるべきこと
はなにか。それは「議論の手順、組み立ての全体
像を明らかにし、問いを構造化・ツリー化するこ
と」だ。
全体の構造を示しながら議論することで、「何が
本当に重要な問いであり、論点なのか」に経営層
自身が気づくように促すのが参謀の役割だ。
② 意思決定のメカニズムとプロセスを組み立てる
(中略)
・従って、経営層から「いいね、そんな感じで進め
ておいて」という反応ともいえない反応しか引き
出せないのは参謀として最悪である。直感を働か
せるためのヒントを相手から何も得られなければ
今のまま進めばいいのか、他の道筋や材料を提示
しながら相手の反応をつかんだり、次に述べるよ
うに、経営層の頭を刺激する”会話のスキル”が
重要となる。
③ 刺激する材料と考えさせる質問を突きつける
・活性化の材料として出来がいいのは、相手から
反発の言葉が返ってくるようなものだ。例えば、
「そんなことをしたら既存事業はどうなる」とい
ったセリフが経営層から出てきたら、上出来だ。
なぜなら、「最初に経営層が懸念するのはここ
なのだ」という議論の入り口がつかめるからだ。
そして、議論を本質的なところまで深めるには
参謀が効果的な材料や議論のフレームを用意する
必要がある。何を提示すれば経営層の頭が刺激さ
れ、どのタイミングで本質的な質問を突きつけれ
ば、意思決定につながるのか。そのプロセスを設
計できるセンスやイマジネーションがあるかどう
かが、参謀の資質を左右することになる。
● 参謀としてのセンスに必要な能力
この”センス”を発揮するために必要な能力
*「見えていない世界」があることを認識する
経営層は、参謀よりも広い視野で物事を捉えてい
る。従って、経営にとって重要な論点や課題が、
参謀の視野の外に存在するケースも多い。
参謀としてのセンスを身につけたいなら、むし
ろ自分が知らない世界があることを面白がり、
自分に見えないものを見つけた時に喜びを感じら
れる感性を持つべきだ。
*新たな発見を「身内化」し、ストックする
自分に見えていない世界を探索するには、多彩な
視点を持つ人たちと直接会って話すのがよい。
つまり、自分の手の内で扱えるものとしてスト
ックする。すると、あるテーマを扱う時に、「
この問題はあの時の事象に似ている」と感じたら
該当する引き出しから知見を取り出して使える。
このアナロジー(応用力)の感覚を磨いて、ス
トックを活用できるようになれば、参謀としての
能力は相当に高まる。
*マクロの視点からメタ認識ができる
目の前の事象をミクロだけで捉えず、マクロの視
点からも捉える。すると自分の視座が引き上がり
見えなかった世界が見えてくるはずだ。
* 分析に頼りすぎない
・分析そのものがまったく意味をなさないわけでは
ない。過去の延長線上に未来は置けないとしても
未来につながる変化がすでに起こっている可能性
は十分ある。
従って「今は非常に小さな変化だが、これが将
来大きく変わったら、今までの前提条件が崩れる
かもれない」という要素を見つけ、その要因や背
景にあるものを読み解くことが非常に重要だ。
こうした特異点や小さな変化の兆しを見いだす能
力が、シナリオを描く力を高めてくれる。
* 両極の見立てができる
・「本当にここまでのことがあるのか」というレベ
ルのダウンサイズと、バラ色で夢のような未来と
してのアップサイドと、両極に振り切ったシナリ
オを描いておく。さらには、この2つを分けるフ
ァクターが何かも見立てておくべきだ。
どちらに振れるかわからないことを前提として
シナリオを考え、その上でどう意思決定するかを
迫る力が」、現代の参謀には必須と言える。
* アントレプレナーシップを持つ
・参謀として経営層と対峙すると、つらい思いをす
ることも多々ある。なぜこれほど朝令暮改が続く
のか、といった恨みつらみを口にしたくなること
もあるだろう。だがそれは、まだ経営が他人ごと
である証かもしれない。それが自分ごとになれば
経営層が何に悩み、葛藤しているかを、深く理解
しようとする視点が生まれる。
自分ごととして経営に関わる覚悟を持てるか。
それこそが、最終的に参謀が問われる能力なのだ
● 明日からでもできるトレーニング
* 仕事の切れ目で振り返る
・1つのプロジェクトが終わったタイミングや、重
要なフェーズを乗り越えた区切りなど、仕事の切
れ目ごとに振り返りをするといい。
その際、「もう一度同じことをスタートからや
り直すとしたら、どんなやり方をするか」を考え
てみる。何をどう変えたらもっと質が高く、効率
的な仕事の回し方ができたかを検証するのだ。
そして、そこから学びを得る。これを繰り返す
ことが、生きた最良のトレーニングとなる。
*間接学習でアナロジーを鍛える
・気になるニュースがあれば、そこから自分の仕事
や自社にとっての意味に解釈し直し、示唆を見い
だしてみる。これはアナロジー力を鍛えるトレー
ニングになる。
世間で起こっていることが、自分の仕事や会社
とどう結びつき、どんな意味をもたらすのか。こ
の視点からニュースや情報を捉える習慣が、参謀
としてのセンスを伸ばしてくれる。
* 決めごとを定めて必ずやり続ける
・私は、ミーティングで使うドキュメンテーション
は、シンプルに「キーメッセージは5枚、議論に
必要な材料は20枚」で組み立てる。
枚数を制限するから、本当に議論すべき重要な
ポイントを見極め、絞り込める。作業の優先順位
もつけられる。苦労SGひて集めた資料であって
も、議論の本質ではないと判断したら捨てる、と
いう見切りや損切りの感覚も養われる。
* メンタルな耐性がつく機会から逃げない
・メンタルが折れない強い心を養うためには、スト
レス耐性がつく機会から逃げてはいけない。むし
ろ自分を強くしてくれる機会と捉えて、そのチャ
ンスを増やすべきである。
中でも理不尽に感じる場面こそ、メンタルを鍛
える絶好の機会だと捉えてほしい。一見理不尽に
思える経験を多く積んだ人ほど、メンタルタフネ
スが身につくのは間違いない。
* 自分のクセや弱みを定期的にチェックする
・ まず、自分のクセや弱み、さらには強みがどこ
にあるかを理解する。それをもとに、「何ができ
ればクセや弱みが改善されるか」「どうしたら強
みはさらに磨かれるか」をチェックリスト化する
このリストをもとに定期診断することで、自分
の成長を確認できる。
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立派な内容だ。
学校秀才の論文そのものだ・・・・などと、な~ん
か、素直でない爺さんだねキミは・・・・・
いつも斜に構えたコメントをしてちゃいかんでしょ
と自分を叱る (💦💦💦)
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経営層は、参謀よりも広い視野で物事を捉えてい
る。従って、経営にとって重要な論点や課題が、
参謀の視野の外に存在するケースも多い。
自分ごととして経営に関わる覚悟を持てるか。
それこそが、最終的に参謀が問われる能力なのだ
中でも理不尽に感じる場面こそ、メンタルを鍛
える絶好の機会だと捉えてほしい。一見理不尽に
思える経験を多く積んだ人ほど、メンタルタフネ
スが身につくのは間違いない。
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こういう立派な論文を書ける人は、実際の実務で
も、立派な参謀役を果たせるのだろうか。
斜に構えているわけでも何でもなく、素直にそう
いう疑問を感じてしまいます。
話は変わりますが、安倍さんの突然の辞任で、総
理大臣になった菅さん。否、菅総理大臣。
彼は、安倍政権では間違いなく頼りになる参謀役
として内閣を支えてきたと思います。
タイプとしても参謀役が似合っている人物と思わ
れます。
その彼が名実ともにNO1になりました。
「地位が人を創る」という言葉があります。
彼は、客観的にみて、総理大臣らしい総理大臣に
「化ける?」ことができるでしょうか。
「参謀とリーダーを繰り返し経験しながら、あな
たが成長し、組織の成長が加速する」などとお調
子のいいことを唱えている我がコンサルタント。
菅さんが予想に反して「化けたら」面白い。いい
材料になる。そう考えている私です。
ケシカランでしょうか???
(おまけ)
「参謀としてのセンスを身につけたいなら、むし
ろ自分が知らない世界があることを面白がり、
自分に見えないものを見つけた時に喜びを感じら
れる感性を持つべきだ」
アモリ通信のおかげで、ここはしっかり自分に
当てはまってる、と、自己満足(^^♪
福島さんは、今回の内容の中で、特に琴線
に響く部分がおありでしょうか。
また、菅さんは総理大臣として、今度は参謀ではな
く、リーダーらしく化けると思われるでしょうか。
ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
福島さんの幸運な日々を祈念します。
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SILマネジメント株式会社
代表取締役 福島清隆
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・お問合せE-mail: fukushima@sil-ms.jp
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