◎◎さん(^^♪
こんにちは。
SILアカデミー 1on1 オンライン顧問 福島塾
塾長の福島清隆です。 【専門は物流です】
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本日のテーマは「見切る!」です。
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強いリーダーの決断力 見切る!
福田秀人
祥伝社 1400円+税
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過去にも取り上げたような気がしていたのですが、
さにあらず。
最近はこの方への関心は薄らいでいるものの、
以前は「危機管理を学ぶならこの人」と決めてい
たものです。もちろん、今でも学ぶべき人のひと
りには違いありません。
福田秀人 (ふくだひでと)
信条は「着眼大局、着手小局」。
石川県出身。立教大学大学院教授。(21世紀デ
ザイン研究科危機管理学分野)、放送大学大学院
客員教授(危機管理学講座主任講師を兼務)、
日本労務学会理事、21世紀社会デザイン研究学会
理事。 他・・・・・
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1.ノーと言わない、事なかれ主義のリーダーたち
1章:見切りの大敵ーー「コンコルドの論理」
2章:「カレンダーの論理」に絡めとられたリーダ
3章:「面子第一人間」は上に立てない理由
4章:「パーキンソンの法則」を地で行くリーダー
5章:「仲良しサークル化」でつぶれる組織
6章:「プラス発想」の脅威
7章:「弱者連合」も見切りの大敵
8章:見切りを阻む「最後の10%」
9章:「資金の過小投入」が教える危険
2.ノーを許さない、必勝主義リーダーたち
1章:「成功体験」の信奉者たち
2章:見切りの対極ーー「執念至上主義」
3章:「成長至上主義」の恐い死角
4章:「営業第一主義」と見切り促進システム
5章:損失が増大する「完全主義」
6章:「計画至上主義」の脅威
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(私見)
なんとなく、目次を読むだけで内容が分かるような
気がしないでしょうか。
今回は、この後の「エピローグ」と「付則」から
一部をご紹介します。
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【エピローグ
〇 「やってはいけないこと」を見切る
会社の経営でも、大事なことは「やってはいけな
いことを知ること」である。
また、それが、ハイリスクがつきまとう経営をな
すうえでの、危機管理の基本といえよう。「成功と
失敗は紙一重」と言われるが、多くの成功は、きわ
どい成功である。成功しても、大小さまざまな脅威
に襲われ、トラブルに振り回され、それらとの戦い
を強いられているものである。
自社のこれまでの成功事例を教訓とする場合でも
「何をやったか」だけでなく、「何をやらなかった
か、やめたか」まで明らかにすべきである。それに
より、「やってはいけないこと」をやらないように
しなければならない。もし、やっていれば、それを
中止し、見切ることが、何よりも大事である。
〇 最悪を知る
もちろん、存続・発展のためには、「これまで
誰もがやっていないこと、できなかったことにチャ
レンジし、成功すること」が必要であり、多少の無
理をし、ときには、障害を強行突破することも避け
て通れない。しかし、その場合も、現実を直視し、
最悪を想定し、成功に至る難しさと危険を知り、
備え、まずいと思えば、ただちに見切らなければな
らない。
そういった難しさと危険を知らない人間は、経営
に、責任ある立場で関わってはいけないアマチュア
である。 (以下 略)
付則「見切る!」 ~会社を潰さないために~
〇 君子、豹変す (略)
〇 見切りこそ、危機管理の王道だ
危機管理というと、「脅威を追い払うこと」とか、
「危機を打開すること」と、勇ましく受け止められ
がちだ。しかし、「逃げて、生きのびる」という
選択もある。
「いま持てる力やノウハウでは対応できず、存続が
危ぶまれる状況」であるから、危険なのだ。当面の
目的の達成を見切って、逃げるのがベストである。
ゆえに、見切りこそが、危機管理の王道といえよ
う。会社経営においても同じであり、「見切りの
判断力と決断力」に優れることが、会社を潰さない
ための必要条件である。
〇 三歩進んで、二歩下がる (略)
〇 「努力をしている間は失敗ではない」は、
危険思想
「努力をしている間は失敗ではない」といわれる。
一見、その通りであり、売れない商品であっても、
売る努力を続けている限り、失敗ではない。失敗
は「失敗です」と札をぶらさげてやってくるもの
ではない。しかも、会社の試みの多くは、スポー
ツとは異なり、失敗をクールに判定するルールや
審判員が存在しない。
それをよいことに、失敗を認めず、いつまでも
「努力」し続けていれば、会社は潰れる。
なぜなら、その努力は資金の流出を伴なうからで
ある。「努力している間は失敗ではない」という
命題を振りかざし、「成功するまで、あきらめず
努力を続けるべき」と考えるリーダーは、会社に
破滅をもたらす。
〇 失敗は、自分で決めるもの
見切りとは、まだ失敗と決まったわけではない
試みについて、自ら「失敗」と決めることである
失敗は、破滅する前に自分で決めるか、破滅し
て決まるしかない。破滅する前に自分で決めたほ
うがよいに決まっているだろう。
〇 成功のカゲに見切りあり
業績好調な会社やヒット商品が、顧客ニーズな
どを的確に予想した、素晴らしいアイデアや戦略
の勝利であるかのように説かれる。このようなサ
クセス・ストーリーは、しょせん結果論にすぎな
い。
実際には、さまざまな難問奇問との悪戦苦闘が
繰り広げられ、数多くの見切りがなされ、戦略は
途中で幾度となく変えられている。最初に立てた
戦略通りに事を運び、発展してきた会社など、皆
無であろう。
会社の発展は、じつは大小さまざまな失敗に彩
られ、紆余曲折を経てきているものである。会社
の歴史とは、見切りの歴史と言い換えてもよい。
〇 見切り千両
見切りは、売れる商品、成功する事業に人や資
金を集中するためにも必要である。
なぜなら、成功のめどがつかない案件と悪戦苦
闘していれば、新たなチャンスが出現しても気づ
かず、取り組んでも努力が中途半端になり、結局
は逃してしまう。そのような見切りの値打ちを示
した格言が、「見切り千両」である。
見切りは「面子」へのこだわりだけでなく、投
じてきた努力や資金・時間への「未練」を断ち切
り、社内に蔓延する「希望的観測」にフタをする
見切りの決断は、大変な苦悩を伴なうもので、
その勇気は最高の賛辞に値する。
〇 倒産予備軍がいっぱい (略)
〇 強いリーダーの条件
ビジネスの世界では、まずいと判断すれば、
失敗と認めて見切り、損失を限定して破滅を回避
することが大事である。
見切りの判断力と決断力を持つことが、トップ
はもとより、ミドルも含めたすべてのリーダーの
必要条件である。
これができないリーダーは、たいてい「ノーと
言わない、事なかれ主義者」か「ノーを許さない
必勝主義者」である。彼らは、言葉や行動がいか
に勇ましく、知識や実績が豊富であっても、本質
は臆病な、だめリーダーであり、肝心なところで
会社を危うくする危険人物となる。
会社の不幸の多くは、このような人物が人の上
に立つことで発生する。
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〇 「努力をしている間は失敗ではない」は、
危険思想
「努力をしている間は失敗ではない」といわれる。
一見、その通りであり、売れない商品であっても、
売る努力を続けている限り、失敗ではない。失敗
は「失敗です」と札をぶらさげてやってくるもの
ではない。しかも、会社の試みの多くは、スポー
ツとは異なり、失敗をクールに判定するルールや
審判員が存在しない。
それをよいことに、失敗を認めず、いつまでも
「努力」し続けていれば、会社は潰れる。
なぜなら、その努力は資金の流出を伴なうからで
ある。「努力している間は失敗ではない」という
命題を振りかざし、「成功するまで、あきらめず
努力を続けるべき」と考えるリーダーは、会社に
破滅をもたらす。
(私見)
著者の福田秀人氏は、別な著書で、松下幸之助や
稲盛和夫と凡人を一緒にするな、みたいなことを
説いておられました。
彼らは、類まれな経営哲学や能力を備えている人
物であって、そういう人物と自分を一緒にして、
「成功するまであきらめずに努力を続けるべき」
というのでは失敗すると。
素直で???凡人に違いないワタシは、それを読
んで、確かにそうだそうだと納得したものです。
(苦笑&💦)
確か株式投資の世界でも「損切り」という言葉が
あります。
ある程度、損をしていても復活を期待してじっ
としていたら、益々下落して更に損が膨らむので
それを避けて損を確定しようというもの。
(言わなきゃいいのに暴露すると、株価が下がっ
ても、じっと耐えて復活を信じて、大損したこと
が何度もあります。所詮、シロウトだなと・・)
・・涙)
要は、損切りという決断ができたかどうか。それ
ができたから大損せずに済んだ。
私自身、損切りして助かった場合と、損切りが
遅れて激しく後悔した場合の両方があります。
「見切り」は「損切り」と同じようなものじゃな
いかと自己流で解釈しています。
松下幸之助と稲盛和夫。
私が私淑する人、ベスト3の内の二人ですが、
こういう雲の上の人と自分を、調子に乗って一
緒にするなよ・・・・・どうでしょうか。
実際問題として、「当たり前じゃないか」という
認識が大切ではないかと思うのですが如何でしょ
うか。
「そんな考え方では何をやっても成功しないよ」
でしょうか?
◎◎さんは、私のこの考え方をどう思わ
れるでしょうか。
ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
◎◎さんの幸運な日々を祈念します。
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SILマネジメント株式会社
代表取締役 福島清隆
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