◎◎さん(^^♪
こんにちは。
SILアカデミー 1on1 オンライン顧問 福島塾
塾長の福島清隆です。 【専門は物流です】
本日のテーマは「日本の地政学:北野幸伯」です。
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日本の地政学 北野幸伯
育鵬社 1500円+税
モスクワ滞在28年
注目のリアリストが指し示す 勝利の法則
日本は東洋のイギリス
中国は東洋のドイツ
習近平はヒトラー
今後の世界はこうなる!
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北野幸伯は今、私が最も注目している国際関係アナ
リストです。先日も彼を取り上げました。
【アモリ通信302:誰に学ぶ、何に学ぶ:
北野幸伯】 20210224
https://www.sil-ms.jp/130929.html
今回は、彼の最新書から
「終章 目覚めつつある日本」をサマリーでご紹
介します。
日本の地政学 目次
序章 国家の大戦略を示す地政学
第1章 日本の地政学
「東洋のイギリス」としての日本
第2章 中国の地政学
「東洋のドイツ」としての中国
第3章 勝利の地政学
英独関係からわかる日本の大戦略
第4章 これから世界で起こること
第5章 未来の繁栄のために
終章 目覚めつつある日本
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終章 目覚めつつある日本
・私がこの本を書くことを決めたのは以下の事実が
あったから。
・米中戦争がはじまったこと
・それまでアメリカ側にいた日本が、中国との関係
を急速に改善しはじめたこと
・私は、これらの事実を見て、「正しい道、勝利す
る道に戻さなければならない」と思った
・「正しい道、勝利する道」は歴史を見れば明らか
・前世紀、シーパワー大国イギリスが歩んだのと同
じ道を行くこと
・現在は、派遣戦争の時代で、先行きが不透明
・「アメリカが勝つのか、中国が勝つのか」はっき
り見えないように感じる。
・それで世界中が「どっちが勝つのか? どっちに
つくのがお得か?」頭を悩ませている
◎日本の皆さんはこの本を読み、「アメリカが勝つ
」「日本はアメリカ側につけば戦勝国」「中国に
つけば敗戦国」であることを、繰り返し、繰り返
し、思い出してほしいと思う。
・最後に、少し明るい話をします。
・「日本は目覚めつつある」という話
・安部前内閣が、中国の「反日統一共同戦線戦略」
を無力化したという話はすでにしました。
安部氏には、大きな功績があと二つあります
・一つは「自立外交」をしたということ。
・「安部はトランプのポチだ!」という批判を聞い
たことがあるでしょう
「安部前総理は、トランプ大統領のいいなりだっ
た」という。しかし、これは事実ではない。事実
を確認してみましょう
・トランプは「パリ協定」から離脱した。安部は
「パリ協定」支持です。
・トランプは「TPP」から離脱した。安部は「TPP」
支持です
・トランプは「イラン核合意」から離脱した。安部
はイラン核合意の参加国ではない。この合意を
支持している
・トランプは、エルサレム=イスラエルの首都と一
方的に決めた。安部日本はこの決定に反対してい
る
・トランプは「WHOから離脱する」と宣言した。
安部はWHOを支持している
・どうでしょうか? トランプの重要な決定に、
安倍氏はことごとく反対している
・これで「安部氏は、トランプのポチだ!」と言え
るでしょうか?
・事実は、「全くそうではない」ことを示している
・もうひとつ重要なことがある
◎安部氏は、トランプの重要決定にことごとく反対
でしたが、それでも二人は親友と呼べる間柄だっ
た。ちなみに安部氏は、リベラルなオバマ元大統
領の親友でもあった
「アメリカ大統領の決定にことごとく反対し、なお
かつ良好な関係を保った」
・こんなことが出来た首相が、日本にいたでしょう
か? 安部氏は、並みの政治家でないことがわか
ります。田中角栄も鳩山由紀夫も「自立外交」を
したのでしょう。それで、日米関係は一時ボロボ
ロになってしまった
◎安部氏は、トランプの決定に反対しつつ、なおか
つ日米関係を良好に保った。安倍政権で日本は、
「真の自立外交」を取り戻したのです。
これはとても大きなことです
・もうひとつの功績は、安倍氏が「大戦略」を提示
したこと
・彼は2012年12月「セキュリティ・ダイヤモンド構
想」を発表した。
・これは、「日本・アメリカ・オーストラリア・
インドデ、インド洋と太平洋における貿易ルート
と法の支配を守ろう」という内容
・別の言葉で言うと「4か国で中国を封じ込めよう
」というもの。
・しかし、これは時期尚早だった
・当時のオバマ大統領は2008年の「100年に一度の
大不況」の克服で忙しかった
・それに彼は2015年3月のAIIB事件まで、中国を
深刻な脅威と認識していなかった
・さらにリベラルな彼は、保守の安部氏を嫌って
いた
・4年後の2016年8月、安倍氏は、この大戦略の名前
を「自由で開かれたインド太平洋構想」とかえ、
再度世界に提示した。「アフリカ開発会議」で
以下のようなことを語った
〇アジアの海とインド洋を越え、ナイロビに来ると
アジアとアフリカをつなぐのは、海の道だとよく
わかります。世界に安定、繁栄を与えるのは、
自由で開かれた二つの大洋、二つの大陸の結合が
生む、偉大な躍動にほかなりません。日本は、
太平洋とインド洋、アジアとアフリカの交わりを
力や威圧と無縁で、自由と法の支配、市場経済を
重んじる場として育て、豊かにする責任を担って
います。両大陸をつなぐ海を、平和な、ルールの
支配する海とするため、アフリカの皆様と一緒に
働きたい
・トランプ大統領は。この「インド太平洋」という
言葉が気に入り、安倍氏の大戦略が、アメリカ政
府にも採用されることになったのです。
◎日本の首相が提示した大戦略を、アメリカ政府が
採用する
・これは史上初めてのこと。イギリスのチャ-チル
首相は「ドイツに勝つためには、アメリカを引き
込むしかない」と理解していた。つまり、イギリ
スが対ドイツ戦略を主導したのです
・東洋のイギリスである日本の安部前首相も「(
東洋のドイツである)中国に勝つためには、アメ
リカを引き込むしかない」と理解していた。
・そして、対中戦略を主導したのです
・安部氏の後を継いだ菅首相は現在、「自由で開か
れたインド太平洋戦略」を熱心に進めている。
日本、アメリカ、インド、オーストラリアの絆は
強まっており、現在は「ASEAN1010か国を、自由
で開かれたインド太平洋戦略に参加させよう」と
働きかけている状態です
・私たちは、歴史的瞬間を生きている
・自由、民主主義、人権、言論の自由などが存在す
る世界に住むことができるのか?それとも、中国
が世界の覇権を握り、為政者の批判をすると投獄
される世界に住むことになるのか?
◎ 答えは明らかです
・私たちは、自由、民主主義、人権、言論の自由を
選択します。それは、「正しい道」であり、
「勝利する道」なのです。
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東洋のイギリスである日本の安部前首相も「(
東洋のドイツである)中国に勝つためには、アメ
リカを引き込むしかない」と理解していた。
そして、対中戦略を主導したのです。
私見ですが、安倍首相のバックには政策ブレーンが
いたことでしょうし、しかし、それは安部氏個人が
選択したスタッフではなく、要は日本の官僚組織の
しかも、相当ハイレベルの人材、スタッフによって
練られたもので安部前総理は動いていたのではない
か。安倍前総理を継いだ菅首相も同じでしょう。
官僚云々にもいろいろあるでしょうが、日本の官僚
もただ、勉強ができただけの凡人官僚と、本当に優
秀な官僚と二極化しているカモ・・・どうでしょう
しょうか???
(こういう見解には、かなり反発する人がいるかも
しれません・・・、実際問題として私自身その辺の
実態はよく分かりません)
北野氏が説く結論、
・私たちは、歴史的瞬間を生きている
・自由、民主主義、人権、言論の自由などが存在す
る世界に住むことができるのか?それとも、中国
が世界の覇権を握り、為政者の批判をすると投獄
される世界に住むことになるのか?
◎ 答えは明らかです
・私たちは、自由、民主主義、人権、言論の自由を
選択します。それは、「正しい道」であり、
「勝利する道」なのです。
全くその通りだと私は思います。
中国の一般庶民と仲良くするのは、全く問題ないと
しても、一党独裁の共産主義政権の属国になるよう
な方向性は絶対的に避けるべきではないでしょうか
ふと思うのですが、習近平がコロナ禍で、国賓とし
ての立場で来日できなくなったのは、日本として極
めてラッキーな出来事だったと思います。
コロナにもいい点があったのです (💦)
自民党の親中国派には困ったものです。
今後も、改めて、習近平が国賓として来日し、天皇
陛下と謁見するようなことはあってはならないと私
は思います。
繰り返します。
一党独裁の中国共産党政権やそれに連なる共産党員
(約1億人未満)と一般の中国人・庶民(約13億人)
とは明確に分けて考えるべきであり、付き合うべき
です。
それを理解できない人は、やはり
「ノーテンキで平和ボケの日本人」
に違いありません。
◎◎さんは、安倍前首相が好きか嫌いかは
別として、
・こんなことが出来た首相が、日本にいたでしょう
か? 安部氏は、並みの政治家でないことがわか
ります。田中角栄も鳩山由紀夫も「自立外交」を
したのでしょう。それで、日米関係は一時ボロボ
ロになってしまった。
この部分をどのように評価されますか?
ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
◎◎さんの幸運な日々を祈念します。
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