【アモリ通信327:松山英樹・尾身茂】 20210818

 

◎◎さん(^^♪


こんにちは。


SILアカデミー 1on1 オンライン顧問 福島塾
塾長の福島清隆です。 【専門は物流です】

本日のテーマは「松山英樹・尾身茂」です。

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選択6   三万人のための情報誌
       JUN 2021 VOL.47 NO6

ゴルフ・松山「快挙」を支えた職人
           P104~P105

コロナ「尾身茂」という国難
           P110~P113

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松山英樹氏と尾身茂氏には何の接点もありません。
比較対象する人物でもないと思います。


今年から購読を始めた「選択」という月刊誌は、
「三万人のための情報誌」ということですが、
政治経済の現状に鋭く切り込む内容が少なくない
ようです。

 原則として、そういう記事を取り上げるのは回
避しますが、今回、後半は若干、そういう内容に
触れることになろうかと思います。

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 「燕三条の研磨師」が生み出す名器
 ゴルフ・松山「快挙」を支えた職人


〇 名前の出ない「隠れたメーカー」

・上越新幹線の燕三条駅。周辺の燕市や三条市は
 金属加工メーカーが多数集まることで知られ、そ
 の歴史は室町時代にも遡るといわれる。(中略)
  その中の一社が、松山のアイアンを生み出す
 「遠藤製作所」(本社・燕市)だ」  (中略)

・松山のアイアンを作るのは、開発設計課に籍を置
く助川真樹である。助川は鍛造アイアンの最終工
 程を担う「研磨師」としての腕が評価されている
 職人だ。              (中略) 


〇 プロと感覚を「共有」できる

・松山の使用するアイアンについても、量産とは異
 なるラインで鍛造された後に、オーダーに応じて
 助川が研磨を施していく。鉄の塊から、ひとつの
 ヘッドの形状にするまで一週間。セットとして完
 成するまで一か月半を要するという。
 
・研磨師にとって最も重要なのは、プロの要望通り
 の形に仕上げること。しかもその要望は「ここの
 部分はドーンと」「なんかボールを包むように」
 「上の方だけシャープに」といった抽象的なもの
 が多い。仮に「もう少し削ってください」と言わ
 れた場合の「もう少し」が同じ感覚で共有できる
 ことで、プロとの信頼関係を築ける。

・プロゴルファーがクラブに拘るは当たり前だが、
松山はその中でも特にうるさいといわれる。遠藤
 製作所、そして助川はその松山の信頼を勝ち得た

・忘れてならないのは、遠藤製作所の鍛造技術の高
 さだ。同社の強みは、鍛造工程で使う金型を自社
 で作っていること。そのため、微調整をその都度
 行うことができる。また、熟した鋼を一回のプレ
 スで完成品の形状にするクラブメーカーもあるが
 遠藤製作所では鍛造工程を複数に分けて、多くの
 金型を使って少しずつ鍛造することで、特筆すべ
 き精密加工を実現した。

・仕上がり制度の高さは「ブリジストンとの付き合
 いの頃から培ったもの」(ゴルフ業界関係者)と
 いわれる折り紙つきで、これが多くのメーカーか
 らの信頼を勝ち取る力の源泉になっている。

・松山は毎年、マスターズに合わせて新しいウェッ
 ジをオーダーする。オーガスタはラフがなく、芝
 も特殊だ。そのためのウェッジを助川が削り、松
 山の元に届けられた。ニッポンの職人が生み出し
 た「日本刀」のような名器を使い、松山が並み居
 る強豪を倒したと思うと、感慨深い。


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 コロナ「尾身茂」という国難

 日本迷走の諸悪の根源    P110~~P113


   (前略)  主にP112から抜粋

〇 非協力的なJCHOを擁護

 (尾身茂は独立行政法人地域医療機能推進機構:
  (JCHO)の初代理事長)
 尾身にとって医系技官は恩人で頼れる存在で
  あり、その意向には逆らい難い。

・JCHOはコロナ患者受け入れに消極的だ。2月2日、
 コロナ感染症対策本部会議後の記者会見で、この
 ことを指摘された尾身は「そんなに大きい病院が
 あるわけではない。それでも都などの要請で、
 今156床確保の準備をしている」と開き直った。
  都内にはJCHOが運営する5つの病院があり、総
 病床数は約1500床だ。

・全体の1割程度の病床しかコロナ患者に割いてい
 ないのは論外だ。JCHOが患者を受け入れない理
 由は「臨床はもちろん、病院経営の経験が乏しい
 尾身理事長では、現場の院長たちを仕切れないか
 ら」(JCHO関係者)という。

・経験・実力がないのに、医系技官に言われるがま
 ま要職につき、ポストに相応しい仕事ができない
 ・・・・。今回のコロナ感染症対策分科会会長の
 ポストでも同じことが起きている。

・ただ、国内にあまたある病院グループの一つであ
 るJCHOの理事長と、国の政策を決定するコロナ感
 染症分科会会長では、社会に与える影響は全く違
 う。もし、尾身のポストにしかるべき人物が就い
 ていれば、日本はここまで迷走しなかったはずだ

・このことは米国で尾身と同様の地位にあるアンソ
 ニー・ファウチ国立アレルギー感染症研究所所長
 の仕事を知れば理解できる。ファウチはトランプ
 前大統領との対立を恐れなかった。昨年4月には
 外出制限を緩和するとしたトランプの当初案に反
 対を表明し、抗マラリア薬の使用をめぐっても、
 「信頼できる治療薬だ」とするトランプの評価を
 「科学的な根拠がない」ときっぱり否定した。ト
 ランプ支持者はインターネット上で、ファウチの
 ことを攻撃したが、全く動じなかった。

・トランプが米大統領選に敗れたのは、コロナ対応
 の失敗とされているが、それを米国民に印象づけ
 たのはメディアを通じたファウチとトランプのや
 りとりだ。2月2日、米CNNは「どのようにしてフ
 ァウチがトランプを倒したか」というニュースを
 流している。


〇 米国のファウチとは「雲泥の差」

・尾身とファウチとでは医師・学者としての実力が
 違う。尾身の診療歴は自治医科大学卒業後の9年
 間の地方勤務、研修歴は母校の予防生態学教室の
 3年間の助手勤務だけで、筆頭著者の英文論文は
 一報しかない。「驚くほど専門知識に乏しく、感
 染症ムラの専門家との議論では、全く歯が立たず
 彼らの言いなり」(官邸関係者)という。
 
・ファウチは1966年にコーネル大学を首席で卒業後
 国立衛生研究所(NIH)に50年以上にわたって勤務
 したエイズなどを感染症を専門とする医師だ。
 『ネイチャー』『サイエンス』だけでも過去に
 46報の論文・論考を発表し、1983~2002年まで
 世界の科学誌にもっとも引用された研究者の一人
 とされている。         (中略)

・尾身との違いはこれにとどまらない。
 ファウチは地位に固執しない。何度も国立アレル
 ギー感染症研究所の上部組織であるNIHの長官に
 推薦されているが、その度に固辞し、エイズや
 エボラ、さらに9.11テロ後の生物テロ防御研究
 などの先頭に立ってきた。米国民は、こうした
 ファウチの姿勢を強く支持する。レーガン政権
 以降、歴代大統領がファウチを顧問とし、俳優
 のブラッド・ピットは、人気のバラエティ番組
 『サタデー・ナイト・ライブ』の中で、ファウチ
 を真似て、トランプが広めるコロナに関する誤っ
 た情報を信じないように米国民に呼び掛けた。

・尾身とファウチ。日米のコロナ対策の差を象徴
 した存在だ。
 実力・経験共に不十分で、学閥にすがり、医系
 技官の意のままに元官僚を「英雄」と崇める日
 本。
 名誉を求めず、長年にわたり現場で活動を続け
 る本物のプロが先頭に立つアメリカ。
 国家と社会の成熟度合いの差を映し出したもの
 ともいえる。

・国家総力戦のコロナ対策で、尾身程度のリーダ
 ーしか戴けなかった根本原因について、日本社
 会全体が反省する必要がある。


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松山英樹のオーガスタでの優勝。そこには彼を支
えた「日本企業と職人の技術」があったという
現実は、日本人の心にある種の快感、優越感を齎
すような話ではないでしょうか。

私自身、この記事を気持ちよく読みました。


一方で、尾身茂という人物評の今回の記事。
特に意図した訳ではないのですが、尾身氏の顔を
TVで見るにつけ「なんとなく自信なさそうな違和
感」を私は感じてしまっていました。

そこで今回のような記事に遭遇したものですから
ついつい取り上げてしまいました。

●医系技官の意のままに元官僚を「英雄」 と崇
 める日本。名誉を求めず、長年にわたり現場で
 活動を続ける本物のプロが先頭に立つアメリカ
  国家と社会の成熟度合いの差を映し出したも
 のともいえる。
 国家総力戦のコロナ対策で、尾身程度のリーダ
 ーしか戴けなかった根本原因について、日本社
 会全体が反省する必要がある。


尾身氏ご本人がこの記事を読まれたら、怒り心頭
かもしれませんが、必ずしも「名誉棄損」で訴え
るまでには至らないのかもしれません。

今回の原稿を仕込んでいるのが6月下旬に入ろうと
する頃です。配信は8月18日の予定です。

その頃、コロナはどういう状況であり、尾身氏は
どのような発言をなされていることでしょう。


「松山英樹」を読んで、
     「だから日本は素晴らしい」
「尾身茂」を読んで、
     「だから日本はダメなんだ」

同じ日本にあって、本質的になにが原因でこの違
いがあるのでしょう?

◎◎さんは、松山英樹のオーガスタ優勝
を支えた要素の一つに、日本企業と日本の職人の
技術があったという現実を誇らしく思われるでし
ょうか。


昨年来のコロナ禍にあって、尾身茂という人物に
何某かの違和感を感じることはないでしょうか。


ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。


◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

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