◎◎さん(^^♪
こんにちは。
SILアカデミー 1on1 オンライン顧問 福島塾
塾長の福島清隆です。 【専門は物流です】
本日のテーマは「フィンランド人」です。
-----------------------------------------
フィンランド人は
なぜ午後4時に
仕事が終わるのか
幸福度世界1位 有休消化100% 在宅勤務3割
1人あたりのGDP 日本の1.25倍
堀内都美喜子 ポプラ新書 860円+税
----------------------------------------
今、ちょっと嵌っている北野幸伯氏が何かの著書で
日本が中国に経済力で逆転されるのは、どう考えて
もやむを得ないが、成長第一主義ではなく、フィン
ランドのような国になってはどうか・・そんな見解
を示していたのを覚えています。
それに納得した訳ではありませんが、フィンランド
という国の特性を少しは知っておきたくなりました
---------------------------------------
ワークライフバランス世界1位!
フィンランド流 ゆとりのある生き方
フィンランド人は、仕事も、家庭も、趣味も、
勉強も、何位でも貪欲。でも、睡眠時間は平均
7時間半以上。ヘルシンキは、ヨーロッパのシリ
コンバレーと呼ばれる一方で、2019年にワーク
ライフバランスで世界1位に。やりたいことは
やる。でもゆとりのあるフィンランド流の生き
方&生き方の秘訣を紐解きます。
しっかり休んで、効率よく働く
夏休みは1か月とる
1日2回のコーヒー休憩
接待は夜とは限らない
計画に時間をかけず、進めながら詰めていく
できるだけメールのっちゃしない
肩書、学歴、年齢、性別にこだわらない
--------------------------------------
堀内都喜子
長野県生まれ。フィンランド・ユヴァスキュラ大
学大学院で修士号を取得。フィンランド系企業を
経て、現在はフィンランド大使館で広報の仕事に
携わる。著書に『フィンランド 豊かさのメソッ
ド』がある。
-------------------------------------
はじめに
第1章 フィンランドはなぜ幸福度1位なのか
第2章 フィンランドの効率のいい働き方
第3章 フィンランドの心地いい働き方
第4章 フィンランドの上手な休み方
第5章 フィンランドのシンプルな考え方
第6章 フィンランドの貪欲な学び方
おわりに
------------------------------------
第5章 フィンランドのシンプルな考え方
● 世界のトレンドはフィンランド人の
「シス」!?
・2017年1月、世界最古の日刊新聞、イギリスの
タイムズに掲載された記事の見出し。
「グッバイ・ヒュッゲ、ハロー・シス:新たな
北欧トレンド」
・ヒュッゲは、デンマーク語で心地いい時間や空間
といった意味合いの言葉。
ヒュッゲな時間や空間から生まれる幸福感や充実
感でデンマークや北欧の幸福度世界トップクラス
のキーワードとなっていた。
・しかし、ヒュッゲはもう置いといて、これから来
るトレンドはシス(SISU)だと。
・シスはフィンランド語で、困難に耐えうる力、努
力してあきらめずにやり遂げる力、不屈の精神、
ガッツといった意味合いがある。 ヒュッゲとは
違った、厳しさが感じられる言葉でもある。
・フィイランド人からしてみれば、シスは昔からあ
る言葉で、他の外国語にはなかなか訳せないフィ
ンランドの国民性を語るキーワードだと感じられ
ているようだ。
● BBCやCNNも「シス」を紹介
・BBC 2018年5月 「シス:内に秘めた強さを表す
フィンランドのア-ト」と題して、シスを堀さげ
シスは日本語の「頑張る」と通ずるものがあると
書かれている。
・フォーブスは2019年3月に「なぜ、ビジネスリー
ダーはシスを知るべきか」と紹介。
CNNやロサンゼルス・タイムスもフィンランド人
に関する記事でシスに言及している。
● ノキアのCEOも「シス」に言及
・フィンランド人にシスとは? と聞いて必ず出て
くるのが「シスは灰色の岩さえ突き破る」という
たとえ。ある友人は「シスは仕事や、人生におい
て、灰色の岩さえ突き破ってまでも、何かを成し
遂げたいという強い気持ち。不可能に思えても立
ち向かい、やり遂げてしまうこと」と言う。
・ヨルマ・オリックスは、2004年ノキアのCEOだっ
た当時、シスを使って会社の精神を紹介している
「シスの訳はガッツ。だが、忍耐の意味もある。
長期的な要素もある。様々な困難を乗り越える。
この気候ではたくさんのシスがないと、生きて
いけないんだ」。彼の言う気候というのは、フィ
ンランドの憂鬱で厳しい冬のことであると同時に
ノキアが置かれる競争の厳しい市場のことでもあ
った。
● 戦争でもスポーツでも「シス」
・2度にわたるソ連との戦いで、国力も人口も大
きく劣るフィンランドが激しく抵抗し、独立を
死守した事実は世界的に大きな驚きを持って伝
えられた
・じっさい、冬戦争後の1940年1月、すでにニュー
ヨーク・タイムズが「シス:フィンランドを表す
言葉」として冬戦争の戦いぶりと共にシスを紹介
している。
・スポーツの世界においては、戦争や独立の前から
シスという言葉が少しずつ海外で知られつつあっ
た。その理由は、フライングフィンと呼ばれる中
中・長距離選手の活躍だ。日本が初めてオリンピ
ックに参加した1912年のストックホルムオリンピ
ックでフィンランドの選手は5000メートル、1万
メートルなどで3つの金メダルを獲り、その後の
オリンピックや世界選手権でもしばらく中長距離
はフィンランド人が表彰台の常連だった。過酷な
中長距離を走り抜くフィンランド人ランナーの強
さの秘訣として、シスの言葉が使われるようにな
った。
● 仕事も、家庭も、趣味も、勉強も貪欲に
・ある50代の女性
「私は今までにいろんなことをシスでやり遂げて
きた」
・彼女は二人目の子供の産休・育休中に大学のプロ
グラミングの勉強を始め、育休後にソフトウェア
会社に就職した。その後、子供二人を抱え、ご主
人は出張でほとんど家にいない中、終日仕事をし
さらに大学の卒業論文を書き、留学生との交流も
週一ペースでしていた。さらに、スポーツも好き
で、終末になれば体を動かし、大会にも出場して
いた。近くで見ていて、どうしてそこまでするの
だろう、と不思議に思ったこともある。
● 「シス」は自分の強い気持ち
・シスに関する感覚はフィンランド人でも多少の
バラつきがある。
ただ、一つみんなが口を揃えて言うのは、シスは
自分の強い決意や気持ちだということだ。「誰か
に強制されるものではない。自分がそうしたいか
らそうする。誰かの期待のためだけにしているの
とも違う。それに、プレッシャーをかけるには自
分であって、自分が望む形のため努力しているだ
け」。
● 自力でどうにかする
・フィンランドに留学しようと思った時、留学をあ
っせんしてくれたり、相談にのってくれるところ
がなかった。
自分で学校を調べ、資料を取り寄せて、わからな
いながらも手続きをしなければならなかった。
そのことでフィンランド人に不満を言ったことが
あるが、その時に「どうして?情報もあるし、自
分で調べて行動すればいいだけじゃない」と言わ
れた。まさにその通り。インターネットにも学校
にも情報はきちんと用意されている。自分で決め
て、行動にうつすだけでそれほど難しいことでは
ないのだ。
だが、どうしても日本に生まれて育っていると、
すべてが準備されて、お膳立てされていることに
なれてしまって、誰かがアレンジやコーディネイ
トをしてくれないと不安に思ってしまう。
● 全て個人に委ねられている
・フィンランドでは進路も、授業の履修も、就職
活でも、誰かに頼るのではなく、能動的に動く
ことが当たり前で、それを強く求められている
のだ。例えば、フィンランドでは中学生ごろか
ら長い夏休みにアルバイトをする人が多い。
アルバイトも大学生のインターンシップも、
就職も探すのは自分。学校や大学が斡旋してく
れるわけでもなければ、日本の就職・転職サイ
トのようなサービスが発達しているわけではな
い。
● 人生設計もみなそれぞれ
・以前、フィンランドの大学で教えていた日本人
講師が面白いことを言っていた。日本で教える
と、研究に関して一つ一つ細かく手順やテーマ
などを段階を踏んで学生に伝え、褒めることで
学生は励む。だが、フィンランドではおおまか
なやり方とテーマを与えるだけで、自分で考え
て進めていく。ある意味楽だけれど、そのぶん
勝手な方向に行きやすいし、後から修正が難し
い、と。
さらに身近にいるフィンランド人のインターン
も、やってほしいことを伝えておくと、自分で
やり方を調べて考えて進めていく傾向がある。
何でも聞きながら慎重に進めるのと、とりあえ
ず自分で考えてやってみるのと、どちらがいい
とか悪いとかではなく、こういったことは普段
の生活などで染みついた違いなのだとつくづく
感じる。
● 考えるより、行動あるのみ
・周りが、どんなに断られてもめげずに履歴書
を送りまくって研修先や就職先を見つけよう
としているのを見て、私もいろいろな人にア
ピールしまくって、研修やアルバイト先を見
つけた経験がある。とにかくウジウジ考えて
いるよりは、行動あるのみ。自分で情報を集
め、常識や型にとらわれず、自由に行動する
ことの大切さをフィンタンド人から学んだ。
● 家づくりも自分たちで
・フィンランド語でリノベーションのことを
「レモンティ」と言うが、長い夏休みに何を
するの? と聞くと、「レモンティ」と返っ
てくる割合はとても高い。子供の時から自分
の親や親せきがそうやって直しているのを見
てやり方を学んだ人も多いがDIYの得意な友
人や親せきが必ず周りに一人はいるので、そ
の人にアドバイスをもらったり、今はネット
などから情報を得たりもしているようだ。
フィンランド人の友人の家やコテージに遊び
に行くと、「去年レモンティ中だったところ
がようやく完成したよ」と自慢げに披露して
くる。
● 「シス」は幸福のカギ?
・どこの国にも自然環境や歴史から培われてき
た肉体的、精神的な強さや力を表す言葉はあ
るだろうし、それを体現している人や出来事
もある。私自身。日本人としてシスが日本の
精神性にも通じるものだと感じるし、比較的
理解しやすいコンセプトだと思う。日本も厳
しい自然災害に常にさらされてきたし、戦争
など悲惨な出来事も経験している。それでも
現実を受け入れて、耐えて、頑張ってきた国
民性はある意味シスなのかもしれない。
● シンプルで心地いい生活
・またシンプルで心地いいのは空間だけではな
い。その働き方やライフスタイルもまたシン
プルだ。朝起きて、さっと簡単な食事を済ま
せて出勤。通勤時間は平均20分ほど。通勤手
段は、首都圏であれば地下鉄や路面電車、バ
スなどあるが、それ以外は主に車だ。最近は
通勤時間を運動にあてるため、自転車や徒歩
の人も中にいるが、冬が長いのでやはり天候
を考えると車が一番便利だ。
思い思いの時間に出社して朝礼などもなく、
お昼もササッと食べて、前述したように、残
業はせず、夕方に仕事を終える。その後は、
家に帰って趣味やスポーツをし、夜はたっぷ
り眠る。
● 職場でも、シンプルで心地いい服を
● 偏差値や学歴で判断しない
・フィンランドは教育が世界的に知られている
が、面白いのは、偏差値が存在せず、大学名
などで「頭のいい人」「私よりも上」とか
「下」といった上下関係を作らないことだ。
義務教育も、その後の高等教育も公立学校ば
かりで、通常家から通いやすい学校に行く。
中には特別に音楽を勉強したい、スポーツを
したいといった理由で少し離れた特別な学校
を選ぶこともあるが、レベル的なバラつきは
少なく、地域差もない。日本のような高校受
験はなく、選抜基準は中学の時の成績による
特別な高校や人気の学科に行く時だけ、レ
ベルテストなどがあったりする。
・フィンランドにいるとそういった学校名のレ
ッテルがないので、とてもシンプルにその人
の本質を見ようとするし、対等でありたいと
思える。個人が何を学び、何を選択するか、
もっと自由に考えられる。
それに、職場で出身大学による派閥というの
もあり得ない。大学の同窓会やネットワーク
はあるが、先輩、後輩関係や研究室のしがら
みが薄いフィンランドでは、仕事をして大学
名を問われることもなければ、出身大学を意
識するような時もない。
● 人間関係もシンプルで心地よく
・以前、私が知人を亡くし、落ち込んでいた時
一緒に泣くわけでもなく、慰めの言葉をたく
さん並べるわけでもなかったが、「それが人
生」と冷静にひとこと言い、泣いている私を
放っておいてくれた。最初は冷たいなと思っ
たが、そう言ったのは彼女だけではなかった
フィンランド人の友人がみんな冷静に受け
止めて「残念ね、お悔やみ申し上げます」に
続いて「それが人生」と言い、過度に感情を
表すわけもなく、変に励ますものでもないの
が、不思議でもあり、最終的には心地よくも
あった。
・他にも、誰かが失恋した時、誰かが子育てで
悩んでいる時、病気が分かった時、どうして
も都合が悪くて家族の冠婚葬祭に参加できな
かった時、仕事をクビになった時、「それが
人生、仕方ないね」とあまりにも本人も周り
もあっさりしている。戸惑う時がある。
この戸惑いはなんなんだろうと考えると、
日本は共感を示すことを強く求められている
からではないかとの結論に行きつく。本人と
一緒になって、怒り、悲しみ、悩み、考える
だが、フィンランドはどちらかというと
「そっか」と静かに受け入れて、余計なことは
あまり言わない。
● コミュニケーションもシンプルに
● 名刺の代わりにがっちり握手
● サスティナブルは欠かせないコンセプト
● フリーマーケットやシェアリングが人気
● すでにあるものを大切にする
● 自社商品を買い戻して販売するメーカーも
----------------------------------------
>
日本も厳しい自然災害に常にさらされてきたし戦争
など悲惨な出来事も経験している。それでも現実を
受け入れて、耐えて、頑張ってきた国民性はある意
味シスなのかもしれない。
(私見)
フィンランドと日本が似ているとか、考えたことも
ありませんが、案外、国民性で共通点はあるのかも
しれません。
>
思い思いの時間に出社して朝礼などもなく、お昼も
ササッと食べて、前述したように、残業はせず、夕
方に仕事を終える。その後は、家に帰って趣味やス
ポーツをし、夜はたっぷり眠る。
(私見)
欧米の生活を表したもので、よくこの手の話を見か
けることがあります。
しかし、どの国でも「流通」があり「仕事が終わら
なければ帰れない」業界・職種はあると思います。
物流業界に身を置いていた私は、常にこういう話に
疑問を感じてしまいます。
もちろん、そういう現実はあるでしょうが、国全体
がそうであるということはないでしょう。
まぁ~、いつものように余計なことを言いなさんな
(苦笑&💦)
ということで、米中戦争に巻き込まれて大変な我が
ニッポン。
日本が軍事力で世界の覇権を握る・・・なんて普通
の日本人なら誰もそんなことは考えないでしょう。
(軍事力不要とまで言ってるわけではありません。
念のため・・・)
人口減少と共に経済力も低下の一方で、衰退は免れ
ない。
私はそういう考え方に組したくない人間です。
フィンランド的ニッポン。
それも選択肢のひとつかもしれません。
果たしてどうかな? という気持ちもありますが。
◎◎さんは、フィンランドという国を、
どのくらい御存知ですか。
今後の日本が参考にすべき国と思われるでしょうか
ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
◎◎さんの幸運な日々を祈念します。
------------------------------------------------
[引用許諾]メルマガへの感想など引用させていた
だく場合があります。
[著 作 権]このメールマガジンは著作権法で守ら
れています。
執筆内容については注意を払っておりますが、
あくまでも発行者の経験に基づくものであり、
内容を保証するものではありません。
[アモリ通信の登録は]
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=UHSedhc
[メールアドレスの変更を希望される場合には]
https://1lejend.com/stepmail/edit.php?no=xxwwsh
[メールマガジンが不要なら解除]
https://1lejend.com/stepmail/dela.php?no=xxwwsh
---------------------------------------------
Copyright(C)2019 SILマネジメントCo.,Ltd
All Rights Reserved.