【jyogar教授のアモリ通信３５６】 孫正義 2022 20220316
◎◎さん(^^♪
こんにちは。
SILアカデミー 1on1 オンライン顧問
jyogar教授の福島清隆です。【専門は物流です】
本日のテーマは「孫正義 2022」です。
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孫正義の「資本論」
ソフトバンク、巨大ファンドの内幕
日経ビジネス 2022.01.10 P10~~P39
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私は現役の経営者の中では、孫正義氏に最も関心
があります。そのスケールの大きさ、発想の大胆さ
それでいて、実際は緻密に物事を進めている。
（これには反論のある人が少なくないかもしれませ
ん。また、彼の出自を問題にして、決して受け入れ
ない人もいるようです。確かにかの国の国民性には
私自身、大いなる疑問と失望ともっというと軽蔑す
ら感じます。しかし、それとこれは全く別な話。
孫正義の本質にかの国の国民性が宿っているとは
とても思えません。彼が対象にしているのは、あく
までも全世界でしょう。そして日本で育ち、日本人
の感性も備えた人物です。スケールが違います）
そんなことより、今回は上記の記事の中から、こ
れはと思うものの抜き出します。
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特集 孫正義の資本論
ソフトバンク、巨大ファンドの内幕
PART1
「ポスト孫」への備え
深夜の30分1本勝負と毎週変わる15年計画
・起業家は、ソフトバンク・ビジョンファンドから
出資を引き出すために、自社の技術や事業モデル
をアピールできる。プレゼンテーションに与えら
れた時間はわずか10分だ。
次は孫子のターン。「あなたは世界をどう変えよ
うとしているのか」「このビジネスはどれだけス
ケールするのか」「リスクをどう考えているのか
」・・・・。当該企業を発掘・提案したファンド
マネージャーが見守る中、矢継ぎ早の質問が飛ぶ
（毎日2～3社と「真剣勝負」）
・ミーティングは30分で終了し、出資にゴーサイン
を出すかの決を孫氏が下す。初めての出資だけで
はなく。追加出資のケースでもこうした機会が
設けられるという。
「判断を間違えると数百億円を失う。まさに真剣
勝負」。孫氏がそう語る起業家たちとの「30分
1本勝負」は、時差の関係で日本時間の深夜や
早朝にセッティングされることが多い。毎日2～3
社はこなすという孫氏は「大ぼらかもしれないが
、実に痛快。夜中だけど興奮してくる」と笑う。
● ウィーワーク巨額損失の教訓
・さらにもう一つ。中長期的な課題が「ポスト孫」
への備えだ。
「反対を押し切ってやった私の責任だ」。20年
6月の株主総会で、孫氏はこう陳謝した。自らほ
れ込んで約1兆円を出資したウィーワークでずさ
んな経営が発覚し、上場計画が頓挫。ソフトバ
ンクGも15年ぶりの営業赤字に転落した。
・孫氏は「まだやる」と意気軒高だが、「300年
企業」への最大のハードルが、世代交代である
ことは間違いない。ソフトバンクG、さらにビジ
ョン・ファンド共に幹部の退社が相次ぎ、持続
成長を不安視する声もある。孫氏やミスラ氏など
の最高幹部に過度に依存せず、またそれらの独断
に歯止めをかけるためにも、組織全体でリスクを
コントロールしながら緩やかに世代交代を進めて
いく。
● ラジーブ・ミスラ ソフトバンク・ビジョンフ
ァンド運営責任者に聞く
「楽観の孫さん」と役割分担
15年間生き残る組織を
・ーーーソフトバンク・ビジョンファンド設立から
5年がたとうとしています。どのように規模を
拡大していますか
設立当初の従業員は10人で、（英ロンドン以外の
）オフィスは東京と米サンフランシスコの2カ所
でした。今では11～12カ所にオフィスを構え、
従業員は400人を超えています。主に2種類の職種
があり、一つは投資を専門とする職種で、全体の
約半数を占めます。残りはコンプライアンスや経
理、法務など経営管理や事務に従事しています。
世界中の企業に遠隔で投資をすることはできま
せん。現地に密着しなければならないので、各地
に拠点を置き、現地の人々を採用しています。
・最も重要なことは、15年間生き残る組織をつくる
ことです。組織にとって一番大切なのは人です。
どんな企業でも計画を描くことはできますが、そ
れを実行できる人たちががいなければ生き残れな
いでしょう。私たちの今後15年における成功の鍵
は、最も賢い人たちに長期で働いてもらうことで
す。そうした人たちは、代えがききません。
・ソフトバンクGは孫さん、後藤さん（芳光CFO=
最高財務責任者）さん、私などの幹部だけでつく
られているわけではありません。組織全体でつく
り上げているのです。技術は世界を変えていき、
私たちは正しいときに、正しいポジションで技術
に投資をしています。ただ、正しい人たちを集め
なければ、過ちを犯してしまうでしょう。
● 後藤芳光・ソフトバンクグループCFOに聞く
非常時には「撃ち方やめ」もできる
・ソフトバンクGの意思決定のスピードはほかの
会社に理解されないぐらい速いので、みんな
いいかげんにやっているんじゃないかとと思う
ようだ。そんなことはないのだが（笑）
若干やんちゃなところもあるので、死なない
程度にけがもするが、それも大事なところ。失敗
しなかったら大きな成功はない。孫さんは「30％
のリスクは取るべきだよ」とよく言う。それより
小さかったらやるべきじゃないと。リスクが10％
、5％だったら成功したときのパフォーマンスも
10％、5％でしょうという話だ。 （談）
PART2
金の卵の育て方
「群戦略」の主役は我ら PayPayモデル世界に
● 世界で「タイムマシン経営」
「アリババからペイティーエム、ペイティーエム
からPayPayへ。シナジーが生きた例だ」。孫氏は
こう言う。PayPayの登録者数は21年12月時点で
4400万人を超え、国内スマホ決済市場で頭一つ
抜け出している
収益は赤字が続くが、21年4～9通期の売上高は
240億と前年同期に比べ倍増した。
一方のワン97も21年11月、インド証券取引所
に上場。過去最大規模のIPOとして注目を集めた
グーグルの決済サービスなどとの競争激化が
懸念され株価は公募価格を下回って推移してい
るが、インドのネット関連市場が急成長を続け
る公算は大きく、恩恵を受けやすい立場にある
ことは間違いない。
中国、インドそして日本。市場の発展度合い
や規制などのちがいがあるからこそ、それぞれ
のリソースを持ち寄ってシナジーを生み出して
いける。かつて孫氏がヤフーなどを米国から日
本に持ち込んだ「タイムマシン経営」を、新し
い時代の起業家が担っていく。それこそが、孫
氏が思い描く未来の姿だろう。
PART3
「未来の孫正義」を生めるか
起業家の目を覚ます日本上陸の余波
・現在の起業家との「30分ミーティング」とは
逆の立場で、自らアイデアを売り込んだ相手
は、シャープ元副社長で、世界で初めてIC
(集積回路）を開発した佐々木正氏。その佐々
木氏の紹介で、銀行から1億円の融資を受け
ることにも成功した。
・18年に102歳で亡くなった佐々木氏はトラン
ジスタの時代から、コンピューターがもたらす
100年後の世界を描き、若き日の孫氏に託した。
今、孫氏がやろうとしているのは、かつて自分
が通った道のりを、今度は資金の出し手として
再現するという挑戦、言い換えれば、未来へと
バトンをつなぐ「次の孫正義」を生み出すため
の挑戦だ。
・投資企業としてのプロセスの体系化やリスク
管理体制の強化、そして孫氏の後継者問題。
ソフトバンクGが目の前にある課題をどう乗り
越えていくかは企業や個人の問題を超え、世界
、そして日本の産業の進化にも影響を与える。
「資本家・孫正義」の一挙手一投足からまだ
当分目が離せない理由は、ここにある。
編集長インタビュー
◎ 「いかがわしく」あり続ける
［ソフトバンクグループ会長兼社長］
孫正義氏
・ーー内部では15年ぐらいの長期計画を持ち、
頻繁に修正していると聞いてます
これまであまり外には言ってきていないのです
が、15か年計画というものがあり、それを毎週
見直しています。そもそも15か年計画を本当に
つくっている会社は世界中にもあまりないと思
います。仮にあったとしても、社長が自ら毎週
見直している会社は1社もないんじゃないですか
ね。
（中略）
アポロ計画で月に向かうロケットは」、発射前
に何年もかけてコンピューターで計算をするん
ですね。膨大な計算をしても、飛び立つ直後か
ら到着までずっとコンピューターで計算し続け
ているんです。途中で空気が薄かったり、風が
吹いてきたりと、刻々と環境が変化しますから
計算し直す。そうやって方向を微修正しないと
軌道から外れるらしいです。
つまり微修正がない計画というのは、達成し
ようという執念が足りないんじゃないかと思う
んですね。僕は本気でやりたいし、その程度が
みんな腰を抜かすほどの極致で（笑）
（中略）
・ーー日本でスタートアップが少なく、小粒なの
はなぜでしょうか
「いかがわしい起業家」が少なすぎるるんだと
思います。真面目で、まともな人ばっかりで。
けさも昨日の深夜もそうでしたが、僕は毎日、
世界中の起業家のプレゼンを受けて、投資する
かどうかの交渉をしています。
（中略）
・そういうベンチャラスな、生きていること、挑
戦していることを実感するような人々が、特に
AI絡みではもうわんさか出てきているんです。
それがどんどん広がって、社数が増え、規模も
大きくなっています。テクノロジーの進化が
まさに今、ビッグバン状態で興奮のるつぼにい
ます。
毎日、世界中のそういう半分クレージーな連中
と、クレージーな話を、一緒に夢見ているんで
すけど、実に痛快だし、もう寝てる暇がない。
興奮の連続ですね。痛快活劇のドラマとか映
画とかを見ると楽しいじゃないですか。寝てら
れないというぐらい興奮するじゃないですか。
（中略）
我々は上場少し手前のレートステージに集中し
ていて、企業価値が300億円未満のところには
基本的に投資しない。1000億円、2000億円、
１兆円というレベルの会社に、30分のミーティ
ングで数百億円、時には1兆円ぐらいの投資を
決めるわけです。
（以下略）
【傍白】
孫正義という人は記者会見で冗談を交えて熱く
語るイメージがありますが、実際は表情を変え
ず冷静に淡々と話すタイプです。この日も深夜
と早朝に投資先選定のリモート面談をこなし、
寝不足でお疲れの様子。
それでも「いかがわしくあれ」と語る起業家論
には熱が入りました。
いわゆる経団連的な価値観の経営者にかつて
「いかがわしい」と言われ続けてきた孫さん。
いまはそれを誇りに思っているようです。
毎週月曜日に幹部を集め、3時間かけて見直し
ている15か年計画の先の未来は何か。「聞いた
人のほとんどが笑っちゃう、信じないレベル」
とお茶を濁されましたが、この「いかがわしさ
」がやはりこの人の魅力です。
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今回は原稿が全30頁もあったので、できるだけ
肝心な部分に絞ろうと心掛けましたが、それでも
ちょっと長くなりました。
・「判断を間違えると数百億円を失う。まさに真剣
勝負」。孫氏がそう語る起業家たちとの「30分
1本勝負」は、時差の関係で日本時間の深夜や
早朝にセッティングされることが多い。毎日2～3
社はこなすという孫氏は「大ぼらかもしれないが
、実に痛快。夜中だけど興奮してくる」と笑う。
・「あなたは世界をどう変えようとしているのか」
「このビジネスはどれだけスケールするのか」
「リスクをどう考えているのか」
・最も重要なことは、15年間生き残る組織をつくる
ことです。組織にとって一番大切なのは人です。
・そもそも15か年計画を本当につくっている会社は
世界中にもあまりないと思います。仮にあったと
しても、社長が自ら毎週見直している会社は1社
もないんじゃないですかね。
・つまり微修正がない計画というのは、達成しよう
という執念が足りないんじゃないかと思うんです
ね。僕は本気でやりたいし、その程度がみんな腰
を抜かすほどの極致で（笑）
・我々は上場少し手前のレートステージに集中し
ていて、企業価値が300億円未満のところには
基本的に投資しない。1000億円、2000億円、
１兆円というレベルの会社に、30分のミーティ
ングで数百億円、時には1兆円ぐらいの投資を
決めるわけです。
・毎週月曜日に幹部を集め、3時間かけて見直し
ている15か年計画の先の未来は何か。「聞いた
人のほとんどが笑っちゃう、信じないレベル」
とお茶を濁されましたが、この「いかがわしさ
」がやはりこの人の魅力です。
（私見）
大谷翔平、藤井聡太、内村航平。
誰もが認める「天才」でしょう。
それでいえば、孫正義も「天才」だと思います。
凡人が凡人の感覚で天才を評するから、ろくな
コメントにもならない。経団連の古い経営者が
正にそういう人たちなのでは。一般人でも同じで
すが。
「天才」が去った後のソフトバンクGが健全な成長
を続けられるものか、個人的には少なからぬ
「疑問」もあるのですが、孫正義氏には80歳過ぎ
てもバリバリ働いているオーナー経営者の見本に
なって欲しいと私は願っています。
そして、世の中をどんどん変えていってほしい。
同時にそう願ってます。
（サラリーマン経営者なら、さっさと辞めなさい
ってことかな？。 そういう面ではひとりオーナ
ーのワタクシメは孫正義と同じようにガンバル
ぞぉ～・・・・と。あまりに自分の現状とは次元
が違い過ぎる人物ですが、そういう人物の存在を
常に脳裏に焼き付けておくのも悪くはない、と
勝手に納得してます （笑）
ただのボケ老人なんて言わないでください（笑×2）
◎◎さんは、孫正義が好きですか、嫌い
ですか。
普通の経営者とはレベルの違う人物だと思われ
ますか。
ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
◎◎さんの幸運な日々を祈念します。
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