【アモリ通信421】 絶妙なエサのまき方

◎◎さん(^^♪

こんにちは。

SILアカデミー 1on1 オンライン顧問
ジョガーFの福島清隆です。【専門は物流です】

本日のテーマは「絶妙なエサのまき方」です。


最高の戦略教科書

孫子     守屋淳 著
        日本経済新聞出版社
       
先ずその愛する所を奪わば、則ち聴かん
       【九地篇】 P120~P123   


ちょっとウケ狙いのタイトルにしたツモリです
が、要は孫子の兵法の一部です。(^^♪

第六章
情報格差が作れないときの戦い方

先ずその愛する所を奪わば、則ち聴かん
            【九地篇】

◎ 絶妙なエサのまき方

 まず利についてだが、筆者は以前、著名な
サッカーの審判の方と話をしたさいに、こんな質
問をしたことがある。

「印象的な一流選手の技というのは、何かありま
したか」
それに対して、返ってきた答えはこうだった。
「たとえば、一流の選手が相手の守備を抜こうと
するとき、守備の人が『あ、これなら自分が取れ
るかもしれない』という絶妙なところにボールを
ポンと出すんです。守備の人は当然つられてそち
らに行ってしまう。その瞬間、一流の人は守備を
抜き去ってしまうんですね。守備の人に『自分も
取れるかも』と思わせるボールの出し方が、とに
かく絶妙なんです」
「取れるかも」と守備側に思わせる絶妙なボール
の転がし方が、見事なアメの役割を果たしている
わけだ。

 そっくり同じような例がプロ野球にもある。オ
リックスにいた田口荘選手が、同僚だったイチロ
ー選手の凄さについて面白いエピソードを紹介し
ている。
 前提となる情景とは、こうだ。相手チームの
攻撃で、ランナーが一塁。そこでバッターがライ
ト前ヒットを打った。するとライトを守るイチロ
ー選手はーーーーーー

(イチローはスタートを遅らせたりして、わざわ
ざランナーが三塁に行きたくなるようなタイミン
グにするんですよ。それで二塁を回らせて三塁
でアウトにする。僕はセオリー通り、二塁でスト
ップさせるように守っていたんですけど、彼は
相当、肩に自信があったんでしょう。二塁を
回るとニコッと笑って送球していた(笑)。
天才の為せる業だなと感心しましたね)

 わざとモタモタして、一塁ランナーに「三塁ま
で行ける」と思わせる、そのモタモタ振りや、
「頑張れば三塁行けそう」と思わせる絶妙な
間が、極上のエサになっているわけだ。
 
 逆に害や急所の方でいえば、巨人のエース
だった江川卓選手に次のような指摘がある。

(バッターがもっとも恐れるボールはなんでしょ
うか?(中略)
 何といっても一番怖いのは頭を直撃される
ケースです。こんなとき野球ボールは、凶器と
化します。
 ピッチャーの基本は、このバッターの恐怖心を
利用するところから始まります。バッターの顔近
くに投げて次が外角低めという勝負パターン
ーーこの配球を「対角線攻め」といい、バッター
が最も嫌がる攻めのパターンです。最初の球で
恐怖心を植え付けられた打者は、次に来る球に
対して腰が引けてしまうのですが、外角の球と
いうのは踏み込まないと打てないもので、特に
逃げる球だと届きもしないのです)

 頭は人の「急所」だといわれるが、「急所
を直撃される」という不利益、恐怖心をテコ
に、ピッチャーはバッターを打ち取りにかかる
わけだ。軍事的にいえば

「利」=首を突っ込めば、利益になりそうな
対象。守りの薄い敵の重要拠点や食料輸送部隊
など

「害」=①首を突っ込めば、火傷しそうな
    対象。守りの堅固な敵の拠点、
    精鋭軍。伏兵のいそうな場所
     ②自分の方が触れられたくない
    急所を狙われること。守りの手
    薄な首都や重要拠点など。
と、考えられる。この手法を駆使して、
たとえば「利」にうまく食いついてくれれば
、次のような勝ちパターンを作ることもでき
る。
       (以下略) 


(以下略)では、サッカーや野球の例
でも、そんなコト言っても、もし、選手が、
打者が・・・・・という反論もあります。
常に自分のシナリオ通りに行くとは限ら
ないというのも現実でしょう。

 ま、しかし、凡人でも敵にエサをまいて
してやったり・・・・・・そういう天才の業が
あったらいいなぁ~~と、妄想するぐらい
は許してもらいましょう (笑)

◎◎さんは、ご自分の人生で
マヌケでノロマのように見せかけて、実は
しっかり、、してやったり・・・・・・・
そんな経験がおありでしょうか?
これ、スポーツならまだしも、実生活では
ただただ卑怯なヤツですかね (苦笑)

いやいや、政治でも経済でもハイレベルな
世界になったら・・・・・おいおい、またまた
イランこと言ってないでこれくらいにしておき
ます (苦笑×2)

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

 
 
 

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