【アモリ通信436】 心の京セラ ③

◎◎さん(^^♪

こんにちは。

SILアカデミー 1on1 オンライン顧問
ジョガーFの福島清隆です。【専門は物流です】

本日のテーマは「心の京セラ ③」です。


 心の京セラ 二十年  青山政次  

  発行者  心を高める 経営を伸ばす
       世界大会連絡事務局 

怒るばかりが能じゃない
  (昭和45年3月)  P349~P353

今回は、8月16日配信のアモリ通信429の
第3弾です。
稲盛和夫氏の感性をどう思うかは人それぞ
れです。合う合わない、好き嫌いは誰にで
もあります。実際、私自身、同氏が上司だ
った場合本当について行けたかどうかは分
かりません。しかし、問題の多い経営者も
少なくない中、素直に同氏から学ぶ姿勢は
大切だと思います。

第3楽章 
(三)怒るばかりが能じゃない
        (昭和45年3月)
 少し前に入社した、関西営業の社員が昭和
45年3月に辞めた。その理由を聞くと、京セラと
という会社は非常にヒドイ会社だ、と言うことで
あった。  
① 長時間にわたる残業をやらされる
② 非常にガンガン怒られる
③ 人間性を無視した怒り方をする
④ 上役の顔をうかがったような雰囲気がある
などと悪いことを述べた。それを聞いた稲盛は
次のように言った。

「私が本人に会いいろいろと話して聞かせたが、
分かったようでもあったが結局辞めますと言って
辞めてしまった。
 そこで、非常に実は私自身が反省したと同時
に、幹部の皆さん自身も反省してもらわねばなら
んと思ったわけです。それは、ガンガン怒るとい
うことが、あんなにまで怒らんでもよいではない
か、ヒドすぎるということであった。これは恐ら
く、現在の現場でも起こっていることだろうと思
うのです。
そのことですが、実は私自身ガンガン皆に怒って
いるわけです。所かまわず怒っております。人の
前でも立っておれんぐらい怒る。こんな会社に誰
がしたかということです。それは実は私に原因が
あるのです。

 私は重役や部長や一般の従業員に対して
でもガンガン怒る。少しも遠慮しない。それを見
習って、皆さん方も部下にガンガン怒る。そこで
こんな問題が起こった。普通の会社では、人を使
うのにいろいろ言い回し方とか怒り方があるわけ
です。
例えば、部下を叱るときは他の人の面前で怒って
はならない、後でそおっと呼んで注意しなさい。
人前で叱って恥をかかせてはならない。というこ
とが、人間的に人を扱う上で思いやりがあること
だというように教えられてきている。そして仕事
のやる気を失わせないで人を働かせる法だと教え
ている。
 
 辞めた男は、結局京セラは人を人間扱いにしな
い、ボロクソに怒る非常識な会社だと言って辞め
た。それは確かにそうです。しかし真剣に仕事を
やる場合に、そう回りくどいことを言っていたの
では仕事にならんので、ズバリガンガン文句を言
わせてもらいそれで相手に何の抵抗もなく通ずる
雰囲気でないと、仕事はできない。その雰囲気と
は、企業を一緒にやりましょう、一緒に頑張ろう
じゃありませんか、会社は皆の会社であって、社
長や重役の私有物ではない。使う人、使われる人
という考え方ではなしに、共に組んで仕事をやる
人と言う考え方がベースに流れているわけです。
パートナーとか協力者という感覚があるはずです

 私は最初から従業員の皆さんに一人残らず、
入社されると株を持ってもらい、できるだけ皆が
自分の会社だと思えるように話してきたつもりで
す。私は社員が入って来るごとに、非常に肩に
重荷がかかってくる。生涯その人の面倒を見な
ければならない。しんどいことだと思っています
私はともに苦労し、共に事業を繁栄させること
によって、共に幸福になろうと思うものですから
仕事の上で回りくどいことを言わなくても、スト
レートに文句を言っても分かってもらえる、と暗
黙のうちに皆さんと契約を交わしていると思う
のです。

 私がガンガン怒っても、確かにあるいは気分の
悪い時には腹も立つかもしれませんが、しかしそ
れは、決していたたまれないというものではなか
ろうと私は思います。会社は効率の良い経営を
しなければならない、そのために今注意したいと
思うのに、人前で叱ってはいけない、後でコッソ
リなんていっていたのでは、間が抜けて注意もで
きなくなる。すみませんが、人前だろうが、叱る
ときはズバリ言わせていただきます。それが、ひ
いては皆さんのためでもあり会社のためでもある
と思うのです。私は決して遠慮はしません。
暗黙のうちに伝わっているはずです。

 その私のバンバン叱る姿だけをまねして、
バンバンやるもんだから、非常識な会社だとか
人間性を無視した会社だとか言って辞めていった
のです。これは皆さんが部下と何も通じあってい
ない、何の話し合いもできていないからである。
一緒に仕事をやる場合、『これからあなたと一緒
に仕事をやることになりました。大いにあなたに
頑張ってもらいたいと思います。私も大いに頑張
ります。一緒に頑張り、会社をよくしてお互いに
幸福になるよう努力しましょう』と言うわけです
。しかし、仕事というものは非常に厳しいもので
すから、私自身も皆さんのことを考えながら話を
しなければならんとは思いますが、仕事のミスに
ついては誰に遠慮することなく、ガンガン文句を
言わせてもらいます。私心なくそれこそ裸でぶつ
かり、仕事の厳しさを理解させ、徹底させ、お互
いに心が通じ合う必要があります。そうでないと
しこりが残り、問題が起きます。バンバン怒るば
かりが能じゃないということです」

 私も、この稲盛の教訓を書きながら、この
教訓は言うも難しく、行うも難しいと思うのです
 稲盛は、部下の教育に根限りの努力をして
きて、今日の磐石の京セラフィロソフィを築き
上げてきました。しかし、このフィロソフィが基
礎づけられ、定着するまでには、何人かが辞めて
います。また、古くからいる大幹部の連中も、ほ
とんどの者が稲盛に容赦なくバンバン叱られたの
は、一度や二度ではないでしょう。
こんなバンバン怒り、むちゃくちゃに働かせる
会社なんか辞めてしまおう、と思ったはずです。
しかし、そこには稲盛の心が暗黙のうちに伝
わっていたのです。

 この稲盛のズバリ、バンバン叱り教えることが
全従業員に何の抵抗もなく通ずることは、奇跡
とも言える偉大さで、これが今日の京セラをつく
ったのだと言っても過言ではないと思うのです。
 稲盛が社長だから当然だというかもしれませ
んが、稲盛は、社長であっても、一社員であって
も、考え方、やり方は常に同じなのです。


しかし真剣に仕事をやる場合に、そう回りくどい
ことを言っていたのでは仕事にならんので、
ズバリガンガン文句を言わせてもらいそれで相手
に何の抵抗もなく通ずる雰囲気でないと、仕事
はできない。その雰囲気とは、企業を一緒にやり
ましょう、一緒に頑張ろうじゃありませんか、会
社は皆の会社であって、社長や重役の私有物では
ない。使う人、使われる人という考え方ではなし
に、共に組んで仕事をやる人と言う考え方がベー
スに流れているわけです。パートナーとか協力者
という感覚があるはずです。

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(私見)
 
2度記載したいところは他にもありますが、
上記のみにしました。
 
「その私のバンバン叱る姿だけをまねして、
 バンバンやるもんだから、・・・・・・」 

これも大切なところですね。
心が籠っていない、信念がない。普通の人は
皆、そうかもしれません。残念ながら私も含めて

上から目線が染みついて、遠慮なしに云々の
人を良くみかけるのですが、ご本人は稲盛和夫
氏と同じようなフィロソフィをお持ちなのでしょ
うか?

ま、とにかく、講釈は程々にして、素直に
「京セラフィロソフィ」を学び続けることは、
これからのAIの時代であっても大切なことだと
私は思っています。

◎◎さんは、誰彼となく、バンバン叱る
人物を見たら、その人の人格を疑ってしまうでし
ょうか。背景にその人物のフィロソフィがあると
思えるでしょうか。もちろん、時と場合、相手と
の人間関係にもよると思います。

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

 
 
 

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