【アモリ通信466】 建築の話

◎◎さん(^^♪

こんにちは。

SILアカデミー 1on1 オンライン顧問
ジョガーFの福島清隆です。【専門は物流です】

本日のテーマは「建築の話」です


図解 面白いほど役に立つ

 建築の話  スタジオワーク 著 
 
 身近な建物が楽しくなる
 ナゾとギモンを一挙解決!
         

     日本文芸社  \850+税10%


・農家の庭には知恵が詰まっている
・看板建築は正面だけが西洋風
・日本家屋の構造では部屋全体を暖められ
   ない
・東京駅丸の内駅舎
・建物のモデルはヒトの身体
・中銀 カプセルタワービル
・〇と□を持つ根来寺多宝塔
・日本銀行本店 本館

第1章 日本の建築はしらないことだらけ
第2章 こんな目で見ると近・現代建築面白い
第3章 寺社はこだわりの世界
第4章 城と庭が育んだ日本の美意識
第5章 建築を支えた縁の下の力持ち


第1章 日本の建築はしらないことだらけ

4.地方で違う畳の寸法  P14~

(結論のみ)

京間  955ミリ(3尺1寸5分 × 
    191ミリ(6尺2寸) 

中京間 910(3寸) × 1820(6尺)

江戸間 885(887) × 1770(1754)
部屋の広さで畳寸法は違う
    8畳間では885ミリ、
    4畳半では877ミリ

5.建物は住み続けることで完成していく
 建築物は完成ではなく竣工という

 「竣工」とは建築工事が終わったことを意味す
 る言葉です。だったら完成と同じではないかと
 思うかもしれませんが、それは違います。 
  建物は住み続けることで完成に近づいていく
 と考える文化が、日本にはあるからです。

地鎮祭 建築するのあたっての最初の儀式
    しめ縄をはって聖域を設ける。ここに
    天の神を呼び、地の神に荒れないように
    鎮める儀式

上棟式 棟木をのせ骨組みができたときの儀式

    柱・梁の骨組みが組み上がり、家の輪郭
    が見えてくる。その家への魔物の侵入を
    防ぐ儀式

2章 こんな目で見ると近・現代建築面白い

27.新国立競技場が木をつかったワケ
  コンクリートか木へ! 時代を見すえた
  建築家・隈研吾の狙い

20世紀の巨大建物はコンクリート造が常識で
した。しかし時代はかわりつつあります。そ
の象徴の一つが2019年末に完成した新国立競
技場です。従来、競技場の外観は殺風景にな
りがちでしたが、隈研吾の設計した新国立競
技場は木の庇をつかうことで、ぬくもりある
姿を実現しました。さらに庇に緑を配し、明
治神宮外苑と調和した杜のスタジアムとなっ
ています。
 木を使った理由はほかにもあります。その
一つは地球温暖化の抑制です。樹木は一定程
度まで成長するとCO2吸収が極端に低下する
ことがわかっています。その段階で伐採して
有効活用し、植え直すのが環境にとってベス
トなのです。木材を使った建築は、持続可能
な資源活用法として、世界のトレンドになっ
ています。
 コンクリートを木におきかえるとき、問題
になるのは強度です。断面の大きな集成材は
特定の工場でしかつくれませんが、新国立競
技場では、木と鉄骨のハイブリッド構造をと
り入れることで、標準サイズの木材(幅10セ
ンチの流通材)をつかうことを可能にしまし
た。
      (以下略)

第3章 寺社はこだわりの世界 

36.神社の向く方角には意味がある
  神様は南に向いているだけではない

◎ 社殿の向きを東西南北で見てみると

・南を向く社殿   南ーー>北  
 北極星を礼拝するように社殿を配置

・東を向く社殿(古札に多い) 西ーー>東
 東から上がった朝日が社殿の鏡に差し込み輝
    く、鏡は神を視覚化する

・西を向く社殿(住吉神社など) 西
 西のかなたに三韓遠征の地 朝鮮半島がある
 社殿の配置は神功皇后が筒男命三神を伴って
 船団を西に向けた配置

・北を向く社殿(鹿島神宮など) 南ーー>北
 北極星を神格化。北極星から降臨する向きに
 社殿を配置

第4章 城と庭が育んだ日本の美意識

41.小さく縮めるのが好きな日本人
  小さくすると見えてくる驚きの哲学

 庭をポータブルにした盆栽とその奥深さ

 盆栽は、庭園を縮めた坪庭(住宅敷地内
 の小さな庭)を、さらに小さくしたものと
 いえます。

 素晴らしい盆栽は、見た目見事さに加え,
 その向こうに想像力をかきたてる豊かさが
 あります。

 十数本もの寄せ植えからは、豊かな森がイ
 メージされます。重く垂れた枝ぶりは、川
    辺の水面から反射する光を求めて成長する
 風景を思い起こさせます。これこそが盆栽
 が表現するものなのです。

 考えてみれば、神輿や神棚は神社の縮小版
 ですし、寺院を縮めたものが仏壇です。ほ
 かに五七五の17文字だけで四季の時間と空
 間を詠む俳句や「一寸法師」の昔話など、
 私たちのまわりには、今も小さく縮めた豊
 かなものがあふれています。

第5章 建築を支えた縁の下の力持ち

59.日本の住宅の寿命はなぜ短い?
  木造でも修繕しながら住めば建築寿命は
  のびる

・日本の住宅の平均寿命は約25年とされてい
 ます。
・住宅寿命の短い理由の一つに、高度経済成
 長期に根付いたスクラップアンドビルドと
 いう考え方があります。

・使い捨て文化は、地球環境への負荷の大き
 いライフスタイルです。

・法隆寺が長持ちしているのは、傷みやすい
 箇所を取りかえられるよう、あらかじめ細
 かい部材で組み立てているからです。

       (以下略)


今回も「なるほど」と初めて知ることが
山ほどありました。


「竣工」とは建築工事が終わったことを意味す
 る言葉です。だったら完成と同じではない
   かと思うかもしれませんが、それは違いま
   す。建物は住み続けることで完成に近づい
   ていくと考える文化が、日本にはあるから
   です。

既に古希になった青年キヨタカ君。
「竣工」と「完成」の違いが日本文化にある
ということを、いい歳こいて初めて知りました。

他にもいろいろありますが、本書は改めて
時間がある時に読み直そうと思っています。

◎◎さんは、「建物は住み続けること
で完成に近づいていくと考える文化が、日本
にはあるからです」というご存知だったでし
ょうか。

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

 
 
 

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