【アモリ通信484】 中小企業の経営と読書

◎◎さん(^^♪

こんにちは。

SILアカデミー 
経営顧問サービス&オンラインビデオ講座
ジョガーFの福島清隆です。

本日のテーマは
『中小企業の経営と読書』です。


強みの無い平凡な会社を、
ケタ違いの成長軌道に乗せる経営
羽鳥博樹
   エベレスト出版 2800円+税

第1章 特に強みがない平凡な田舎工場の
            奇跡
第2章 なりたい会社になれない悪魔のサイ
         クル
第3章 平凡な会社が桁違いに成長する原理
第4章 会社の成長を阻む、中小企業の社長
         の7つの大きな「勘違い」
第5章 桁違いの成長軌道を作り込む
第6章先送りしてでも越えたい壁を越える

(私見 1)

「ケタ違いの成長軌道に乗せる経営」とは
なかなかうまいタイトルを付けたものだと思い
ます。

 経営書も山ほどありますから、本書の評価に
ついては控えます。

 「ケタ違いの成長」と「社長の勘違い」と
というキーワードに面白さを感じました。


第4章 会社の成長を阻む、中小企業の社長の
7つの大きな「勘違い」

勘違い① 「うちみたいな会社には、新卒・いい
      人材はとれない」
勘違い② 「社員はみんな、充実した福利厚生、
      給料の良い会社で働きたいと思ってい
                   る」
勘違い③ 「社員は、社長の話を聞きたがらない
                     」
勘違い④ 「社員は褒めて伸ばす」
勘違い⑤ 「社員は数字で評価されたり、ランク
                    付けされるのを嫌がる」
勘違い⑥ 「組織を変えれば、問題は解決する」
勘違い➆ 「うちの社員は勉強が嫌い」


勘違い➆ 「うちの社員は勉強が嫌い」

「うちの社員は勉強は嫌いだよ、本なんて読まな
いよ」と社長が言うので集まった管理職に聞いて
みました。
「ここ十年間で何冊本を読みましたか」と。 12
人いた課長、部長のうち10人が10年間で一冊も本
を読んでいませんでした。
読んでいると答えた2人は大企業の早期退職制度
に手上げした転職者でしたから社長の見立ては語
っていました。

ところで社長はどうなのかというと大変勉強熱心
です。経営者の集まり「〇〇会」や銀行のシンク
タンク主催の後継者養成講座を卒業しています。
これでは社員と社長の知識の格差は広がるばかり
で、話が噛み合わない、危機感が違う、一般的な
経営用語さえ通じないのは当たり前です。

そんな社長に「勉強熱心ですね」と言うと「私も
勉強は嫌いだったよ。でも、今やっている経営の
勉強は学校の勉強と違って為になるし面白いよ」
と答えます。
社長のおっしゃる通りです。学校の勉強と社会に
出てからの勉強は全く違うのです。学校の教科書
と違って本屋さんに並んでいるビジネス書も自己
啓発の本も為になるし面白いのです。しかしその
ことを社員に教えている社長もまた、少ないです
ね。

中小企業の社員は研修機会が少ないため、勉強=
学校の勉強のイメージが固定されたままになって
いて、先生に叱られたりテストの点数で親に小言
を言われた記憶が蘇ってしまうのです。まさに、
勉強と本に対するメンタルブロックです。
大企業の社員は、新入社員研修以降、絶え間なく
様々な研修機会が与えられていますので「やらさ
れ感」はありますが、勉強や本に対するメンタル
ブロックはありません。

     (中略)

社員の行動の変化は意識の変化の表れです。
意識が変わって行動が変わるとも言えますが,
とりあえずの、今までと違った行動が意識を変え
ることもあります。どっちが先でも良いのですが
何もせずに自然に変わることはないのですから何
かをすべきで、それがたまたま読書というだけの
ことです。

 意識の変化や成長は経験によるところが大きい
のですが、中小企業の社員の意識が変わるような
劇的な経験をしようと思っても難しく、その経験
がいつやってくるかは誰も予測できません。

 しかし、読書による疑似体験はすぐにでもでき
ます。実際に命の危険にさらされなくても、命の
危険に晒されたような「幕末の志士」にもなりま
す。本当は自分のことではない出来事に感動して
涙を流すこともあります。そんな「文字」からの
刺激は頭の中で映像化され、聞こえないはずの音
や声が聴こえ、名画や名曲のように人の心に衝撃
を与えるのです。それも「読む」という100%自
分次第の行為からです。

       (中略)

 大企業の社員と比べて、中小企業の社員の方が
部下を持ち人の上に立つようになるのがはるかに
早いです。

 物流会社では20代後半には構内作業のパート社
員50人の上司になります。ドライバー100人を部
下に持つこともあります。自分より年上の現場の
人たちは肩書きでは動いてくれません。
 そこでは若いながらも「人間力」を試されます
 研修により習得が短縮できるテクニカルなスキ
ルよりも、経験を積み重ね痛い目に合いながら身
につけるしかないヒューマンスキルが問われるの
です。
 それこそ泣きたくなるような食事が喉を通らな
くなるような思いを20代後半、30代前半で経験す
るのです。

 経営の中枢に関わるのも圧倒的に早いです。
勿論、人にもよりますが中小企業の場合、社長に
実力が認められたら30代40代で経営幹部の一員と
なり、全社的な経営戦略策定と実行を任されるこ
ともあります。会社への影響の大きさから見れば
大企業の本部長クラスの経営領域です。そのよう
な重要な役割を担う中小企業の社員が勉強嫌い、
本嫌いという訳にはいきません。

 本からの一言や歴史小説の主人公の考え方・
生き方が未熟な「人間力」を支えてくれることも
あります。社員の本や勉強への食わず嫌いを直す
きっかけ作り、 70歳まで働く時代に向けての
「学び直し」の背中を押すのは社長の役割だと考
えるべきです。

           (後略)


 (私見 2)

 世の中の事例は言うまでもなく、ピンキリとい
うか、様々ですから、ここに書いてあることの総
てが的を得ているかどうかというと、少し疑問を
感じてしまいました。

 しかし、一般的に大きな組織より小さな組織の
方が自分に与えられる役割は重要なものに出会う
可能性が高いということは言えると思います。

 そうであればこそ、疑似体験でいろんなことを
容易く体験できる「読書」が大切だ。シンプルに
そのように理解するということでいいのではない
かと思います。

 冒頭に示した経営者の勘違いの7つの内の7番
目を御紹介しました。
 ここにきて思いましたが、むしろ②や③や④を
御紹介した方が良かったかなとも思ってしまいま
した (苦笑)

この書籍のタイトルは、冒頭に示した通り
「強みのない平凡な会社を、ケタ違いの成長軌道
に乗せる経営」です。

 ご関心のある方は是非、本書のご購入をお勧め
します。

◎◎さんは、「読書」について、ここま
で重視している筆者の考え方をどのように思わ
れたでしょうか。

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

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【アモリ通信】の『ジョガーF』です(^^♪
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