【アモリ通信507】 稲盛和夫と無借金経営

◎◎さん(^^♪

こんにちは。

【アモリ通信】の『ジョガーF』です(^^♪
経営顧問サービス&オンラインビデオ講座

本日のテーマは
  『稲盛和夫と無借金経営』です。


  
 稲盛和夫 創業の原点
 ある少年の夢
   
    加藤勝美  出版文化社
          1524円+税 
    (P174~~P177 一部音声入力)


(私見 1)

 稲盛和夫氏の書籍をよく読んでおられる
方なら知っている話だと思います。
 ただ、それ以上に本書では、同氏が小さい
頃からの「歴史」を学ぶ上で改めて(個人的
に)とてもマネできる人物ではないと今更な
がら感じ入ってしまいます。

 ツキに見放されたような少年期~青年期か
ら、歴史に残る「傑物」になるということは、
神様に選ばれた人なのでしょうか?

 そんな話はココにはありませんが、まずは
経営者としての原点と言っていい考え方をご
紹介します。


無借金経営の原点

稲盛は一年目の税引き前利益が300万円を超え
ることがわかったとき、「これで西枝さんが
借りてくれた1000万円は三年で返せる」と思
った。三年後には自力で金を借りて設備投資
をすれば、何とか電子工業界の動きについて
いけるだろう。

ところが税金で100万円を持っていかれて186
万円しか残らないうえに、株主への配当金を
引くとわずか100万円ほどしか残らない。これ
では1000万円の返済に十年かかる。脳天をガ
ツンとやられたような目がくらむ思いである。

もともと金を借りるなどということは両親に
似て性に合わない。会社を作るためやむを得
ず借りたけれども、それも西枝が家屋敷を抵
当に入れたものだ。とにかく早く返さないと
いかんと、ひたすら思ってみんなを叱り飛ば
しながらやってきたのに、返すのに十年もか
かる。十年間も設備投資ができないとすれば
、このがらんどうの工場のままでは業界から
取り残されてみな路頭に迷う。

信じられないことだが、稲盛は借金を返すま
では設備投資をせずに今のまま頑張るとだけ
考えていた。借りた金で会社を大きくしてい
くなどという経営の常道は少しも念頭になか
った。借金はできるだけ早く返そうという、
律義な生活人のままだった。西枝は「お前さ
んは優秀な技術屋かもしれないが、しょせん
経営者にはなれんなあ」と言った。まさしく
稲盛はそういう意味では経営者ではなかった

稲盛は、税金を払うのが阿保らしいという中
小企業の親父さんたちの言葉が実感としてわ
かった。国は税金をがばっと持って行くけれ
ども、会社がうまくいかなくなっても、国が
手を差し伸べてくれるわけではない。

こうして稲盛は、二年目の決算にあたって、
私利のためにではなく、会社の自立自存のた
め50万円ほどの利益隠しを図った。

      (中略)

 そしてこの恥ずかしい思いが稲盛に、会社
の利益というものについて考えさせる決定的
な転機となった。それは、税引前利益を利益
とは考えずに、税金は経費と見なし、税引後
利益のみを利益と考えることである。人ある
いは、それは当り前のことだと言うかもしれ
ないが、現実には決して当たり前ではない。

 世にあまたいる経営者のほとんどは、税引
前利益が多いときに儲かったと考え、これだ
け儲かって税金に取られるのは阿保らしいと
考えるがゆえに脱税を図り、ボーナスを振る
舞ったり、賃金をあげたり、社員の慰安と称
して飲み食いに使い、交際費で落とす。そこ
に社用族が生まれる。その一方で、企業が豊
かにならない理由を税制に帰する。

しかし、税引前利益が多くなるから、税金に
取られるのは惜しいからと、社長も社員もほ
いほいと金を使うことによって、税引後利益
そのものも食っていく。会社に血肉を与えて
いく内部留保はそれだけ細くなり、本来つく
はずの体力もつかなくなる。つまり、会社を
生命ある法人としてして見ず、単なる物、手
段として考え、社長も社員も同じように会社
を搾取している。会社にもし声があるとすれ
ば、「ひもじい、私に栄養を与えてくれ」と
哀訴するはずである。バランスシートが泣い
ている。

そのことに稲盛が思い至ったとき、経営者は
会社に生命を吹き込まねばならない、という
思想が成った。それはテクニカルな経営手法
ではなく、思想である。手法は環境条件に応
じて取り替えることが可能であるけれども、
思想はどのような環境条件の中でも自分自身
を貫徹しようとするものである。

 税金をとられることを恐れずに経費と考え
、内部留保をふやして会社に血肉を与えてい
く。自分が経営者であることを忘れて、私人
に立ち帰った瞬間に、会社は生命を失った物
体となる、あるいは抜け殻となる。だから経
営者は、自己と会社を一体化させなければな
らない。それが経営者としての責任をまっと
うする道である。


(私見 2)

『税引前利益を利益とは考えずに、税金は
経費と見なし、税引後利益のみを利益と考える
ことである。』

 正直な話「税金は経費」という感覚はあり
ありませんでした。お上から強制的に巻き上げ
られる上納金。そんな感覚ではいけませんね
(苦笑)。 

『税金をとられることを恐れずに経費と考え
、内部留保をふやして会社に血肉を与えてい
く。』

 素直にこういう考え方を受け入れて、同氏の
ように「傑物」に突然変異したいのですが・・

 

◎◎さんは、「税金は経費」という考え方
で仕事をされておられるでしょうか。

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

◎◎さんの幸運な日々を祈念します。

 

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