ディズニーランドの防災情報

訓練を行う目的の1つに「従業員が主体的に判断し
行動できるようになる」ことがあげられます。
 
その好例が「東日本大震災の際の東京ディズニーランド
リゾート(ディズニーランド・ディズニーシー、以下
「TDR」)の対応」です。

東日本大震災発生時、園内には約7万人の来場者
がおり、交通機関の麻痺により帰れなくなった人
およそ2万人が翌朝まで園内にとどまることになりま
した。

その間TDR内ではスタッフの適切な対応により、
大きな混乱もなく、一夜を明かした来場者からは
「感動すら覚えるほどだった」と評価する声が
多数聞こえてきました。

TDRが絶賛された最大の理由は、その素晴らしい
対応を行ったスタッフのおよそ9割が「キャスト」と
呼ばれるアルバイトであったことでした。

どうしてアルバイトが、世の中から称賛を受けるほど
の対応が可能だったのか?

その答えはTDRで行われる訓練実施回数にあります。

TDRが実施する防災訓練の回数は年間なんと
180回以上!およそ2日に1回のペースで訓練をして
いるのです。

「地震などの災害やその他の非常事態が発生した
場合に迅速な対応ができるように、従業員が取るべき
措置手順をマニュアル化するとともに、区画を分けた
年4回の総合防災訓練、建物ごとに計画された年間
約180回の訓練により、マニュアル内容の周知徹底
を図っています」(出典:㈱オリエンタルランドHP )

特別な業界を除けば、2日に1回訓練を行うことは
現実的ではありません。

しかし、皆さんの会社の従業員が「主体的に判断し
行動できるようになるためには、「どのような訓練
を」「どのような頻度」で行うべきか、ということは
訓練計画を立てる担当者が忘れてはならない視点
です。



 
 
 
 

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