◎◎◎◎ さん
こんにちは。
キャッシュフローコーチ &
参謀育成コンサルタントの福島清隆です。
本日のテーマは
「フリーエージェント社会の到来」です。
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「フリーエージェント社会の到来」新装版
組織に雇われない新しい働き方
ダニエル・ピンク 著
池村千秋 訳
(TOPPOINT JUN.2017 P39~P42)
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毎週、アモリ通信のネタを仕込むのもいい訓練に
なるものの、1週間は早いものです (汗;;)
全部ヒット作にしたいという妄想に駆られながらも
既存の書籍のサマリーで切り抜ける・・・・
危機一髪・・・とは言いませんが
何言ってんだか (苦笑)
戯言は程々にして本論に入ります。
上記の著書は米国社会をベースに描いた米国人に
よるものです。
日本人が自分たちの目の前の現実と照らし合わせて
どう感じるかは、人それぞれと思います。
しかし、全然ピントのズレた未来社会の話とは
少なくとも私には思えません。
ドラッカー流に言えば、「既に起こった未来」
とでもいえるでしょうか。
早速、まとめます。
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〇 フリーエージェント時代の幕開け
・ この10年の間に、アメリカのほぼすべての産業
と地域で根本的な変化が起きた。
・ 「雇用」という労働形態を捨て、新しい働き方
を生み出し始めている。
・ これまでは「オーガニゼーションマン
(組織人間)」が大組織のために個性や個人的
目標を押し殺し、その代償で組織は定収入と
雇用の安定を提供した。
・ 今日では、組織に縛られることなく、自分の
未来は自分で切り開く「フリーエージェント」
が労働者の新しい未来になり始めている。
フリーエージェントとはどういう人たちか。
次の3つに分類できる。
① フリーランス
特定の組織に雇われず、様々なプロジェクトを
渡り歩き、自分のサービスを売る。
経営コンサルタント、コンピュータ・プログラ
マーなど。
② 臨時社員
「意図せざるフリーエージェント」
臨時社員の63%は恒久的な職につきたいと考え
ている。
それでも現代の経済に欠かせず、主要な多国籍
企業の90%が常に臨時社員を使っている。
③ ミニ起業家
極めて小さな企業が続々と誕生している。
今やアメリカの企業の半数以上を従業員5人
未満の会社が占めている。
控え目にみた場合、アメリカのフリーランス人口は
1650万人。臨時社員人口は350万人。ミニ起業家
人口は1300万人。合計で3300万人。
アメリカの労働者の4人に一人がフリーエージェン
トという計算になる。
〇 フリーエージェント増加の背景
① 個人と組織の関係の変化
家族的温情主義を熱心に信奉していたIBMは
長年、従業員を解雇しなかった。
だが、1990年代に入り、新興のコンピューター
会社にシェアを奪われ始めると、従来の方針を
捨て、2年間で12万人を削減した。
「会社はファミリーだ」という幻想に気づき、
労働者のフリーエージェントの歩みが始まった
② テクノロジー
これまで生産手段は個人にとって高価で、
資本家が所有していた。
しかし、今日コンピュータが普及し小型で安価
でオンラインへの接続が容易である。
労働者が生産手段を手にできるようになった。
③ 繁栄
今、アメリカの中流層は豊かな生活を送って
いる。
人々は仕事にやりがいを求めるようになった。
衣食住の心配がなくなれば、やりがいのある
仕事をしたいと思うのは当然の心理だ。
④ 組織の短命化
今は、組織の寿命は短くなっている。
ネットスケープは1994年に誕生したが99年に
AOLに吸収合併された。たった4年の寿命だっ
た。
テキサス州内の企業の平均寿命は、1970~92
年の間で半分に縮んだ。
企業のライフサイクルはインターネットの
時代にふさわしい長さに短縮された。
企業の寿命が短くなっている時代に、人間の
寿命は伸びている。
勤め先の企業より長生きするのが当たり前
になる。
1つの組織に一生涯勤め続けるなどという
ことは考えにくくなる。
〇 未来社会はこう変わる
● 「定年退職」は過去のものになる
20世紀は引退するまで働いたが、21世紀は
65歳で完全に仕事をやめるのではなく、
フリーエージェントとして働き続けること
になる。
インターネットを駆使してフリーランスや
ミニ起業家、臨時社員になる60代のアメリカ
人が増えている。
フランクリン・ルーズベルトが社会保障を
成立させた頃の引退年齢は65歳であり、当時
の平均寿命は63歳だった。
現在の平均寿命は76歳だ。
現在、65歳~69歳の5人に1人が仕事をして
いる。
ベビーブーム世代の8割は、65歳を過ぎても
働きたいと考えている。
また、高齢者は自分の好きなように働きたい
と思っている。
ベビーブーム世代が引退すると、労働者が
不足する。
工業経済の時代には、高齢者の曲がった背中
は負債だったが、知識経済の時代には、年輪
の刻まれた脳ミソは大きな財産なのだ。
● 「脱学校」化が進む
アメリカで義務教育が始まったのは1920年代。
模範的な人間を養成する上で理想的なシステム
だった。
フリーエージェントの増加は、教育の現場を
大きく変えるだろう。
一言でいうと「脱学校」化が進むということ。
その1つが、在宅教育の拡大。
現在、在宅教育を受けている子供の数は全米で
170万人。18歳未満の子供の10人に1人が在宅
教育を受けている計算になる。
「今の思春期の若者は、高校に行くよりも、
いきなり大学に進むなり、仕事をもって働く
なり、職業訓練を受けるなりした方がいい」
と、ある大学の学長は述べる。
例えば、徒弟制度の復活。
今後、コンピュータ・プログラミングなどの
分野でも徒弟制度がみられるようになるだろう
● 生活空間と仕事空間は緩やかに融合していく
あるフリーエージェントは、こう語る。
「家でやれば3時間ですむ仕事を、オフィスで
8時間もかけてやるなんて、勘弁してほしい」
ピーター・ドラッカーが言ったこと。
「本当に必要なのは重さ1kgちょっとの脳ミソ
だけなのに、どうして企業は80kgもの身体
を都心のオフィスまで30kmも運ぶために金を
払うのか」
フリーエージェントにふさわしい2つの
オフィスとは。
第1は、プライバシーと独立性とマイペース
が必要な仕事にふさわしい環境のオフィス。
多くの人にとっては自宅の中。
もうひとつは、人と触れ合えるオフィス。
「フリーエージェントの山小屋」
TVの話で盛り上がったり、共同のプロジェク
トに取り組んだりする。
人とのさりげない接触は、創造性や革新性を
促す上で不可欠なものだ。
ホームオフィスがある割合は、1988年は20
世帯に1世帯未満。だが、98年には家庭の
3つに1つはホームオフィスがある。
● 企業規模は二極化する
今後、「規模の経済」の恩恵を受ける企業は
途方もなく巨大化する。
一方、企業の小規模化も進み、フリーランス
やミニ企業は増え続ける。
だが、中間サイズの企業は消滅するか、存在感
が薄まる。
インターネットの普及で、大企業と中小企業の
取引がしやすくなり、中規模の企業はこのどち
らかに移行しなければ両者の間に広がる裂け目
に落ち込んでしまう。
企業の寿命が短くなっている関係で、投資家が
企業ではなく個々のプロジェクトに投資するよ
うになるだろう。
● キャリアのあり方は多様化する
これまでは多くの人が、学校を卒業し、働き、
ある年齢になると引退した。
これからは、フリーエージェントになるため
の準備段階として、短期間会社勤めをする人
もいるかもしれない。
数年間会社勤めに戻って、新しい技術を身に
つけようとする人もいるだろう。
金をもらって勉強をして、新たに手にした
技術やコネを自分のビジネスに活かすのだ。
● 管理職の大半は前時代の遺物になる
今の管理職の主な役割は、部下の監視、
そして上から下への情報の伝達。
会社のオフィス以外の場所で働く人が増え
チームで仕事をするケースが増えれば、上司
による部下の監視は無意味になる。
それでも生き残る一部の管理職は、ハリウッド
の映画プロデューサーのように、プロジェクト
の立ち上げから完了までを監督するプロジェク
ト・マネージャーだ。
その一番重要な役割は、適材適所の人材を集
めること。つまりこれからの管理職は人材を
評価する目をしっかりもたなくてはならないと
いうことになる。
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本書は2014年8月28日発行とあります。
新装版としての発行です。
よく読んでみると、初版は2000年頃と思われます。
約20年前に出された書籍の内容にしては今の時代を
ものの見事に俯瞰していると感じました。
もちろん、現在の日本の総てがアメリカ社会と
同じように変化していくとは思いませんが、大筋で
日本も本書にあるような「働き方の変化」を辿って
おり、今後も同著にあるような変化が具体化して
いくのではないでしょうか。
学校を卒業して、定年まで同一企業で勤め上げる人
は相当に珍しい人になっていくことでしょう。
既にそうだと言っていいかもしれません。
なにはともあれ、現在の自分自身もまぎれもなく
フリーエージェントです (笑)
超零細企業家に過ぎませんが、いつか超大企業から
オファーをもらって仕事に取り組むこともあるかも
しれません(^^♪
そういうことをいつもの「妄想」で済ますのでは
なく、しっかり目標として現実になるように準備
しておくことが大切だと思っています。
元気な63歳のヤング爺です(^^♪
大企業と、中小零細企業ばかりになって、その中間
の企業はなくなる。
正にそうかもしれません。
AIの進化。iotの時代。少子高齢化。グローバル化
これからの時代が日本や世界がどう変わっていく
のか、私は楽しみです。
2016年度の中小企業庁のデータを大筋で解説します
日本での法人+個人事業主は約380万者強。
その内、大企業と定義される企業は約1.1万者。
従業者は4800万人中、大企業従業者は約1400万人。
この1400万人の内、どれくらいの人々が勘違いの
大企業病に侵され、自覚もないままでいるか。
大企業で働いてる人は、否、そうでなくても
基本的に組織で働いている方々は、看板の信用力で
通用している自分自身を謙虚に自覚すること。
そして、個人の信用力で働いていたらどうあるべき
かという感覚を常に持っておくこと。
そうでなければ退職・転職・起業後、全く使えない
人材で終わってしまう可能性が高いであろうという
ことを肝に銘じておくべきだと私は思います。
◎◎さんはこれからの日本もアメリカのように
フリーエージェント的な働き手が増えていくと思わ
れますか。
ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
◎◎さんの幸運な日々を祈念します。
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