【アモリ通信157:ヒュッゲ】   20180425


福島清隆 さん

こんにちは。

キャッシュフローコーチ &
   リスクマネージャーの福島清隆です。

※メルマガの配信停止をご希望の方は本メールの
最後の解除URLにてワンクリックで解除できます。
 
本日のテーマは「 ヒュッゲ 」です
-----------------------------------------
 「ヒュッゲ」って何?
 365日「シンプルな幸せ」のつくり方
      マイク・ヴァイキング  著
         アーヴィン・香苗 訳

 (TOPPOINT  2018年2月号 P35~P38)
-----------------------------------------
毎週、アモリ通信の原稿を配信の2カ月前に仕込ん
でます。
「科学や文化・芸術」に弱いなという「自覚」?
は常にあるのですが、細分化すればキリがなく、改
めて世の中には自分の知らない世界が山ほどあるも
のだと気づかされます。

そんな中、今週は「全く知らない言葉」を目にしま
したので、これでいきます。

------------------------------------------
(in  brief)
「世界で最も幸せな国」ランキングの上位常連、
デンマーク。
なぜ、デンマーク人はそれほど幸福なのか。
「ヒュッゲ」というキーワードを切り口に、その秘
密を明かす

●デンマークの文化に深く根ざしている「ヒュッゲ
」は、「満ち足りること」という意味のノルウェー
語に由来する。

●デンマークでは、暗くて寒い冬が長期間続く。
その上、1年の約半分が雨の日である。
そのためデンマーク人は、ヒュッゲな状態をつくる
ためにも、照明に強いこだわりを持つ。

●多くのデンマーク人にとり、ヒュッゲの拠点は家
である。
彼らは自宅をヒュッゲにするために、お金と労力を
惜しまない。

●デンマーク人の78%は、平均して週1回は友人
や家族、同僚と交流する。
ヒュッゲは、自分が快適に感じる範囲をオープンに
して、他の人たちを懐に招き入れることでもある。

●人と人がふれ合うと「オキシトシン」というホル
モンが分泌され、穏やかな気分になる。
ヒュッゲのようなこじんまりした集まりは、オキシ
トシンの分泌を促すため、敵対心が和らぎ、社会的
なつながりを求める傾向が強くなる

●デンマークの幸福度が高い背景には、次のような
要素がある。
・社会保障制度が充実している。
・ワークライフバランスがうまく取れているため、
 家族や友人と過ごす時間が十分にある。
・「シンプルな喜びを味わう」というヒュッゲの本
 質が、日々の暮らしに感謝する助けになっている

●幸福感は、次の3つの側面が関連し合って育まれ
る。
・生活満足度:生活にどの程度満足しているか
・気分や快楽:日頃どんな感情を抱いているか
・ユーダイモニア:目的意識や生きがいを持ってい
 るか
-----------------------------------------
上記の要点以外に、ポイントをいくつか抽出します

・デンマーク人に、「ヒュッゲと聞いて思い浮かぶ
 ものはなにか?」とたずねると、なんと85%以
 上の人が「キャンドル」と答える。
・実は、デンマークは1人当たりのキャンドルの消
 費量がヨーロッパで一番多く、年間消費量は6kg
  にもなる。
・デンマーク人はおおむね、照明に強いこだわりを
 持っている。
 照明の色温度が低いほど(つまり薄暗いほど)、
 ヒュッゲの度合いは高まる
・デンマークの夏は美しく輝く。待ちに待った太陽
 が帰ってくると、人々はわれ先にと自然光の降り
 そそぐ場所を探し求める。
・暗くて寒い冬、短い夏、1年365日のうち17
 9日もある雨の日。それがデンマークという国だ
・ヒュッゲは、寒さの厳しい冬、雨の多い日々、そ
 してベルベットのような暗闇をどうにかする対処
 法なのだ。
・デンマーク人がインテリアに強いこだわりを持つ
 のは、家がヒュッゲの拠点だからだ。
 デンマーク人に「一番ヒュッゲを感じる場所はど
 こか」と聞くと、10人中7人が「家」だと答え
 る。
 だから彼らは、自宅をヒュッゲにするために、お
 金と労力を惜しまない。
・ヒュッゲは「抱きしめる」ことと似ている(もち
 ろん、比喩的な意味で)
 ヒュッゲという方法は、自分が快適に感じる範囲
 をオープンにして、他の人たちを懐に招き入れる
 ことでもあるのだ。
・愛のホルモンーーーーオキシトシン
 特にヒュッゲのようなこじんまりした集まりでは
 オキシトシンが体中をめぐることが証明されてい
 る。
 「愛されたい」「ぬくもりがほしい」「安心した
 い」---この3つがヒュッゲという概念の重要
 な要素である。
・デンマーク人が見ず知らずの人を信用できるのも
 このホルモンのおかげである。
・ヒュッゲのカギは、人と一緒にいること。
 「社会とのつながりが人の幸せの本質である」と
 いう考えは、幸福について研究している研究者や
 科学者の間で共通の見解となっている。
・幸福であることの第1条件は、生きていくために
 必要な生活レベルが保証されること。
 そして次は、幸福の形は多様化し、収入よりも人
 間関係の質に左右される。
・あるデータによると、独身者よりも既婚者。誰か 
 と一緒に暮らしている人の方が長生きするそうだ
 これは、身体の免疫機能が高まるおかげとも言わ
 れている。
・一番大切な人間関係において、様々な経験や思い
 を共有し、互いに理解し助け合う習慣をつくるべ
 きだろう。それはつまりヒュッゲな関係である。
・世界幸福度調査はこれまで4回発表されている。
 デンマークは2015年以外、毎回第1位である
・最大の理由は「社会保障制度」であるが、他の北
 欧諸国も高いレベルの福祉を実現している。
・デンマークと他の北欧諸国との違いを解き明かす
 キーワードは「ヒュッゲ」かもしれない。
・デンマークの幸福度が高い理由の一つは、仕事と
 生活のバランス(ワークライフバランス)がうま
 く取れているおかげで、家族や友人と過ごす時間
 を十分に持てていることである。
・「ありがとう」の気持ちを育てる
 「今ある自分に感謝の念を持つ」ことの重要性は
 科学的な研究でも明らかになっている。
(カリフォルニア大学、ロバート・エモンズ教授)
 常に感謝の気持ちを持っている人はそうでない人
 に比べて幸福な上、より人助けをし、寛大で、物
 質偏重主義に走りにくいという。
 エモンズ教授が1000人以上と面談し、一部の
 人に「感謝の日記」をつけてもらうという有名な
 実験がある。
 被験者は週一回のペースで「ありがたい」と思っ
 たことを書き留めていく。
 その結果、感謝の気持ちを持つと、心理的、身体
 的、社会的な効果を及ぼすと判明した。
 感謝の日記をつけた人々は、以前よりも前向きに
 なり、快眠でき、体調もよくなって、周囲に対し
 気を配ることが増えたとエモンズ教授は話してい
 る。
・ヒュッゲの本質はシンプルな喜びを味わうことだ
 から、日々の暮らしに感謝する助けにもなるだろ
 う。

◎私がこの本で伝えたかったのは、毎日少しずつ幸
 せを感じるためにも、きっとヒュッゲがお役にた
 つだろうということ。
 現実を直視すると、私たちの生活はバラ色の天国
 というわけではない。
 しかし、ヒュッゲとは、難しい状況の中でも、今
 持っているものを上手に活かすことであり、日々
 の生活にしっかりと根を下ろすことなのである。
    *   *   * *  *  *  *  *
ヒュッゲと幸福のかかわりを最も的確に表現した
ベンジャミン・フランクリン(アメリカの政治家)
の言葉

「幸福はめったに起きない大きな幸運が生み出すも
 のではなく、日々の暮らしの中でちょっと助けら
 れたことや、小さな喜びが積み重なって生まれる
 ものだ」
-------------------------------------------
(以下、私見です)
恐らく、西洋人はアジア人(特に日本、中国、韓国
北朝鮮、台湾etc)の人々を、見た目で同じように見
えるのではないかと思います。
逆に云うと、北欧の国々の人を見て、見た目の違い
など、少なくとも私には全く分かりません。
そんな中、同じ北欧の人々の中でも、デンマーク人
はちょっと感性が違うのだろうかと思いました。
中国、韓国、北朝鮮、台湾の人々と(もしかして
台湾の人の感性は日本人に一番近いのかもしれませ
んが)日本人の感性は明らかに異なると私は思って
います。

デンマーク人はヒュッゲという環境を人工的に作り
出そうとしてそれを楽しんでいる。
日本人は、好む好まないに関わらず、災害大国であ
ると同時に、四季折々の美しい自然に恵まれている
両者が根本的に繋がるかどうかは分かりませんが、
これもまた次元や概念の違う問題なのでしょう。

最後は上手くまとめてるなと感心しました。
「感謝の心が幸せを呼ぶ」というような。
それを実現するために「ヒュッゲ」という概念が大
切なのでしょう。

私は毎日、寝る前に机の上を整理整頓するように
心掛けています。
(要するに最小限、何も置かないようにする)
出来てる時と、そうでない時は机に向かう時の朝の
気分が明らかに違うように思います。
そういう小さな積み重ねが。大きな違いを生むこと
でしょう。 多分(^^♪
 

福島さんは「ヒュッゲ」という言葉をご存じ
だったでしょうか。
私の独断と偏見では日本人の99%はそんな言葉は
知らないと思うのですが。
また、ヒュッゲという概念と幸福感との関連につい
て述べた本書に納得されるでしょうか。
ちょっとこじつけと思われるでしょうか。
 

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。
 

最後まで読んでいただきありがとうございます。
 

福島さんの幸運な日々を祈念します。
 
 
******************************************
      Amazon・Kindle 【アモリ通信】
 最新配信版:第14弾
 平尾誠二:全11話(130~140)
 https://www.amazon.co.jp/dp/B078M1T5LC
 2017年度配信版:全51話 (90~140)
 https://www.amazon.co.jp/dp/B078RFBFJQ
 2016年度配信版:全51話:(39~89)
 https://www.amazon.co.jp/dp/B01N34FSYO
 2015年度配信版:全38話:(1~38)
 https://www.amazon.co.jp/dp/B01JYVOREU
******************************************
SILマネジメントサポート 代表  福島清隆
・オフィシャルサイト:http://www.sil-ms.jp
・お問合せE-mail: info@sil-ms.jp
------------------------------------------
Copyright(C)2015 SILマネジメントサポート
All Rights Reserved.
 
 
 

お問い合わせ・ご相談

ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

SILマネジメント株式会社

お問い合わせ・ご相談はこちら