福島清隆 さん
こんにちは。
キャッシュフローコーチ &
リスクマネージャーの福島清隆です。
本日のテーマは「湿地を征服した日本人」です。
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【地形で読み解く日本史の謎】
竹村公太郎
国土の誕生:湿地を征服した日本人~冨を求め
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今回は某教材から竹村公太郎氏の【地形で読み解く
日本史の謎】について、その一部をご紹介します。
その前に「竹村公太郎」氏の略歴をwikipediaから
転載します。
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https://ja.wikipedia.org/wiki/竹村公太郎
竹村 公太郎(たけむら こうたろう、1945年
(昭和20年)10月12日 - )は、日本の元・
国土交通官僚、元・国土交通省河川局長.
現・財団法人リバーフロント整備センター理事長、
日本水フォーラム代表理事・事務局長。専門は、
土木工学(特に河川)。博士(工学)。
神奈川県出身。
建設省(現 国土交通省)在籍時より作家
「島 陶也(しま とうや)」として、建設関係
業界紙を中心に数々のエッセイを連載している。
主に、竹村の専門である下部構造(土木に関する
社会資本(インフラ))を中心に、日本史や
世界史の仮説を立てており、「社会資本の論客」
として注目されている。
また、100年後には、北海道が日本の穀倉地帯に
なるという持論を持っている。
また、建設(国土交通)行政に関する経験、
意見等を述べる際は、「島 陶也(竹村公太郎)」
と付記する場合もある。
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TRACK1
(復習)6000年前の縄文時代は平均気温が2度
高く、海面は5m高かった。沖積平野は海だった。
◎「徳川家康の”流域”封建制」江戸時代が平和に
なり得た革命の新ルール
・戦国時代とは「冨を求めて戦ったゼロ・サムゲ
ーム」 当時の冨とは「米」のこと。
米は貨幣だった。
・領土配分は面積ではなく、米の石高であると決め
たのが、豊臣秀吉の「太閤検地」
・徳川家康が確立した「幕藩封建体制」は流域の中
に戦国大名を見事に配置した「流域封建制度」だ
った。
・流域の中に封じられた大名は、膨張しないで平和
な250年を作り上げ、日本人のエネルギーは内
に向かった。内とは「湿地」のこと。
・湿地帯への進出が日本国土の誕生であり、日本人
の共同体の誕生でもあった。
・戦国時代には外の土地を取りに戦いに出掛けてい
たが、江戸時代になると、外に出ていけなくなっ
た。
・だから、自分たちのもつ生産性の悪い湿地帯を、
豊かな土地に作り変えようということが全国で行
われるようになった。
・戦国時代は、豊かな土地に作り変える整備をする
と、隣国の大名が攻めてきて取られてしまった。
・だから、整備できなかった。整備するよりも、隣
の土地を奪った方が手っ取り早かった。
・江戸時代になって初めて、整備できるようになっ
た。
TRACK2
◎外国の侵略が一度もなかった日本人の最大の敵
「なぜ日本人の共同体意識は強いのか?」
・日本の土地は江戸時代につくられた。
耕地面積と人口の変遷をグラフ化すると、奈良
時代から戦国時代まで耕地面積も人口もほとん
ど増えていない。
・しかし、江戸時代の前期に爆発的に増えて、ど
ちらも約3倍に増えている。
・現代でも、大雨が降り、排水ができなくなった
り、堤防が決壊したりして、あちこちで洪水が
起こっている
・どこでも洪水が起こりうる土地に住んでいると
いうことが、いまの日本人の原点になっている
・日本文明は、外国に侵略されたことがない。
戦争には負けたが、文明は侵略されなかった。
言葉、文字、伝統が外国につぶされたことはな
い。
・共同体意識は、敵がいて初めて芽生える。
敵がいないと、共同体意識は生まれない。
・しかし、日本人の共同体意識は強い。
では、侵略されなかった日本文明の敵は何だっ
たのか。
・それは「洪水」。洪水という敵がいたことで、
日本人の共同体意識が形成されていった。
・江戸幕府は、新吉原(遊郭街)を浅草寺の北の
寂しいところにある日本堤へ移動させた。
・遊郭に通う江戸の男たちは、日本堤という堤防
の上を歩いて行った。
・これによって、堤防が踏み固められていった。
・堤防というのは、常に踏み固めておかないと崩
れてしまうが、常に人が歩くことで、日本堤は
自然に踏み固められていった。
・全国各地で「水防演習」などがよく行われてい
るが、これは政府や役所が主催してやっている
わけではない。
・地域の人たち、水防団がやっている。これは、
江戸時代から続いている「一般の人たちで堤防
を守る」という文化を引き継いでいる。
・日本の地域文化、伝統行事のほとんどは、水に
関係していると言っていい。
TRACK3
◎「江戸を日本一にした家康の大工事」
利根川の本流は銚子?東京湾?
・堤防は信用できない。
・もともと何本にも分かれていた川を一本の川に押
し込んでいるので、大雨が降ると、どこが決壊し
てもおかしくない。
・群馬県から流れてくる利根川は、海面が5m高か
った縄文時代の地形を見ると、銚子へは流れて行
きようがないことがわかる。
・関宿(現・千葉県野田市)あたりの高台を切って
利根川の流れを変えたのが徳川家康。
・利根川の水の70%を銚子に持っていくことを前
提として、いまの東京がある。
・利根川の流れを銚子に持って行ったことで、関東
平野の湿地帯は乾田化していくことになる。
・そうして、江戸周辺が日本一の穀倉地帯になって
いく。
・本来、小貝川、鬼怒川の方には利根川の流れは来
なかった。
・徳川家康が利根川の流れを小貝川、鬼怒川の方へ
持っていったために、小貝川や鬼怒川がしょっち
ゅう決壊するようになってしまった。
・江戸時代に造られた堤防を、我々がいま引き継い
でいる。
・どんな土でどうやって造られたか分からない。
危うい堤防を、みんなで守っていくしかない。
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本教材は、竹村公太郎氏の講義をDVDで見て学ぶも
のであり、今回のサマリーではなかなかうまく伝え
きれていないような気がするのですが、如何だった
でしょうか。
いずれにせよ、「歴史」を「地形から読み解く」と
いう竹村氏の分析力に私は驚きと敬服の念を抱いて
おります。
本年12月のアモリ通信では、竹村氏が分析した、
「江戸の謎~忠臣蔵とは何だったのか?」をご紹介
しようと思います。
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江戸以前の日本の国土は主に湿地帯であり、大名
を国内に配置して国内の整備が進み、生産性の悪
い湿地帯を、豊かな土地に作り変えようというこ
とが全国的に行われるようになった。
結果的にそういうことかと理解できますが、竹村氏
の講義を視聴するまで、私にはそういう感覚は全く
ありませんでした。
福島さんは、このことをどう思われますか。
当然のことだと思われるのでしょうか。
ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
福島さんの幸運な日々を祈念します。
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