【アモリ通信178:何故、日本人はモノづくりが得意か】  20180919

 
福島清隆 さん

こんにちは。

キャッシュフローコーチ &
   リスクマネージャーの福島清隆です。
本日のテーマは
 「何故、日本人はモノづくりが得意か」です。
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 地形で読み解くシリーズ:
 竹村公太郎の地勢歴史学講座
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【アモリ通信167:湿地を征服した日本人】
は大好評でした。
https://1lejend.com/c/T4lf/O5tE/5ExdK/
二番煎じという訳ではありませんが、今回は
竹村公太郎氏の教材の中から、表題の部分の
「まとめ」をほぼ転記します。
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TRACK1 
「日本人が中韓と違うのは、小さいものを愛するこ
とだ」何でも小さくする日本人と地形の謎。
・日本人はものづくりが得意だと言われているが、
 それは日本人が特別に頭がいいとか、優秀だから
 というわけではなく、地形や気候に順応したこと
 によってモノづくりが好きになり、上手になった
・なぜ、日本人は小さいものを愛おしむのか?。
 李御寧氏の日本人論「縮み志向の日本人」(19
 82  学生社)には「日本人は小さなものを愛
 おしむ。
 この日本人の志向が世界人類の指針となる」「何
 故、日本人は小さいものを愛するのかはわからな
 い」と書かれている。
・李御寧氏は「日本人の日本人論はいつも西洋と比
 較しているが、それでは日本人の特徴はわからな
 い。
 近くの中国や韓国と比べることで、日本人の特徴
 が分かる」と述べている。この比較でも「日本人
 は小さいものを愛する」という特徴が見える
・日本人が小さいものを愛する理由は、地形にある
・日本人はとにかく小さく縮めることが大好きで、
 得意。
 その縮めたものが世界に広がっている。
 中国から入ってきた団房を折りたたんで扇子にし
 たり、傘を折り畳み傘にしたり、ラーメンをカッ
 プラーメンにしたり、ステレオをウォークマンに
 したり、オーケストラをカラオケにしたり大自然
 を日本庭園にした。
 ウルトラマンは人が大きくなるのではなく、大き
 なウルトラマンが人間であるハヤタ隊員の中に小
 さくなって入っている。
・日本人は、荷物を持って、険しい日本の山道を何
 百キロも徒歩で旅をした。大きな荷物を持って、
 旅はできない。工夫して、小さな荷物にして旅を
 した。
・日本の道は狭く、湿地が多く、高低差が激しい。
 そのため、車文化が育たなかった。
 ヨーロッパ、中国などでは、馬車の文化が発達し
 たが、日本では発達しなかった。車文化が育たな
 かった点が、日本文明の最も大きな特徴。
・日本人は常に歩き続けてきた。偉い人は馬に乗っ
 たりできたが、大勢の家来たちは歩いて旅をした
 荷物を軽くて小さくすることが、歩き続ける日本
 人の命を救った。
・日本人がモノを小さくまとめるというのは、誰か
 特定の人が発明したり、主導したりしたわけでは
 なく、人々が互いに情報交換しながら作られてい
 った。
 これが日本人のモノづくりの原点だった。
・将棋盤も、旅で持ち歩いて、宿屋でも楽しめるよ
 うに「紙将棋」になった。
・ISSEY  MIYAKE(三宅一生)のPLEATS PLEASE(プリ
 ーツ・プリーズ)は、旅行鞄に畳んで入れてもし
 わにならない。
 世界中の旅行者にとても喜ばれている。これも、
 日本人的。
・小田原提灯は中国から来た提灯を縮めたもの。
 
TRACK2
”Small is Beautiful."~軽自動車が幅を利かす日
本とセダンが当たり前のアジア
・「美」という字は「羊」が「大きい」と書く。
 中国人にとっては大きな羊こそがいい。日本人は
 違う。
・中国やミャンマー、マレーシア、インドネシアに
 は軽自動車はない。大きな車がうける。
 小さい車は嫌がられる。大きいものがステータス
 と考えられている。
 日本ほど軽自動車がたくさん走っている国ではな
 い。
・「つまらない」という言葉は「詰め込んでいない
  」「詰め込めない」ということ。
 「不細工」とは細工をしていないということ。
 「詰め込んでいない」「細工をしていない」とい
 うのは、日本人にとってよくないことと捉えられ
 てきた。
・中部地方はモノづくりがさかん。今でも静岡、愛
 知、三重には自動車工場等が多いし、長野には精
 密機械工場が多い。
 これほど、モノづくりの工場が集積した地域は他
 にない。
・中部地方の人たちは、モノづくりが大好き。
・日本は昔からあらゆる情報が京都に集まってきた
 が、これは京都に都が遷る前から。
 日本の道はすべて京都に通じていた。歩いている
 と、京都に着いてしまう。
・京都と江戸を結ぶ中部地方は情報の通過点だった
・江戸時代、日本列島を、船があちこち行きかって
 いた。中部地方は街道が京都と江戸の間にあるだ
  けでなく、船も集まる場所だった。
・サミュエル・ハンチントンは「日本文明は敵も味
 方もいない、孤立した文明だ」と述べた。
・世界史に登場する文明の中で、雪の中にいるのは
 「日本文明」だけ。
 日本人は12月から3月ぐらいまで、雪に囲まれ
 たその地域に閉じこもる。
 ヨーロッパの人たちは、寒くなったら馬車に乗っ
 て、暖かい地域へと移動する。
・雪の中に閉じこもった人たちは、春までの期間、
 家の中で「細工」をした。
・縄文土器は、徹底的に「細工」が施されている。
 ところが、弥生式土器はあっさりしている。その
 かわり、いろいろな農工具を作るようになった。
・雪深い岐阜では、「からくり人形」がたくさん作
 られた。一人ではなく、みんなで作った。
・トヨタの工場では、ラインで作業をしている人が
 何かアイデアを思い付いたら、ブザーを鳴らして
 ラインを止め、話し合って、そのアイデアを共有
 するようになっている。
 「みんなで作る」という考え方が、21世紀の工
 業にも生きている
 
TRACK3
「世界中を驚かす日本のロボット」アトム、トイレ
全自動麻雀・・・日本人はロボットすら仲間?
・日本人はロボット好き。鉄腕アトムや機動戦士ガ
 ンダムからアシモまで、日本人にとってロボット
 は仲間。
・産業用ロボットの数も、他国に比べて、日本は圧
 倒的に多い。
・ヨーロッパはアフリカ等の植民地から、労働者を
 移民として受け入れてきた。
 かって奴隷として連れてきていた国の人たちを安
 い給料で働かせてきた。
 それによって、2005年のフランス暴動のよう
 な事件が起こった。ヨーロッパのネイティブの人
 と移民とでは、経済格差が激しい。
・欧米では、奴隷=ロボットという考え方。ハリウ
 ッド映画などでは、ロボットはたいてい人間の敵
 として描かれている。奴隷の反乱。
・みんなでからくり人形を作っていた飛騨高山の技
 術が、豊田自動織機につながり、トヨタ自動車に
 つながっていく。
・日本企業がアジア諸国の工場で生産するとき、た
 だマニュアルを作ってそのとおりにやれと命令す
 るのではなく、現地の人たちと一緒になってやっ
 ていくスタイルが一般的。
 みんなで一緒にモノづくりするという日本のやり
 方。
 その原点は、中部地方で雪に閉じ込められた人た
 ちがみんな一緒にからくり人形を作ったこと。
 厳しい地形に閉じ込められた人たちが、モノづく
 りの原点。
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「地形や気候に順応したことによってモノづくりが
好きになり、上手になった」
「日本人は小さいものを愛する」
「人々が互いに情報交換しながら作られていった。
これが日本人のモノづくりの原点だった」
「世界史に登場する文明の中で、雪の中にいるのは
”日本文明”だけ」
「雪の中に閉じこもった人たちは、春までの期間、
家の中で”細工”をした。
「厳しい地形に閉じ込められた人たちが、モノづく
 りの原点」
 
目から鱗のような指摘に溢れ驚きを感じてます。
が、しかし、素直でない私は・・・・・・

三国志の時代の戦の数々。蒙古の中国大陸(以上の
)統一。アレクサンダー大王の東方大遠征・・・
これらは日本国内の移動とはレベルが違う程、広範
囲の話。
彼らだって、移動やその他で諸々の工夫があったろ
うに。

「雪の中に閉じ込められて・・・・・」
エスキモーにもそれなりの文化があるのでは。
北欧の人々にも、それなりの文化があるのでは。

「欧米では奴隷=ロボットという考え方」
スターウォーズに出てくる、R2B2だったか、
決して「奴隷」ではなかろうに。
エイリアンに出てくる「あいつロボットだったのか
」も決して「奴隷」ではなかろうに。

と、まぁ~いい歳こいて野暮なこと言いなさんな。
ここは竹村公太郎氏独自の分析に敬意を表すること
にしましょう。 その方が平和です。
極めて日本人的です。 ハイ (笑)
 

福島さんは「日本人は小さいものを愛する」
「その理由は地形にある」という考え方をどう思わ
れますか。
 

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。
 

最後まで読んでいただきありがとうございます。
 

福島さんの幸運な日々を祈念します。
 
 
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