【アモリ通信183:信長はなぜ葬られたのか】  20181024

 
福島清隆 さん

こんにちは。

キャッシュフローコーチ &
   リスクマネージャーの福島清隆です。
本日のテーマは「信長はなぜ葬られたのか」です。
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 信長はなぜ葬られたのか
   世界史の中の本能寺の変
   明智光秀は操られていた!
   信長を抹殺した世界史の陰謀とは?
   直木賞作家が迫る
 安部龍太郎  幼冬舎新書新刊 ¥820+税
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今回は歴史上のテーマにしました。
多くの人が知る「本能寺の変」について。
本能寺の変には諸説あることを過去のアモリ通信
でも学びました。
その文献を再度転載すると。
A.光秀単独犯説
 1.怨念説
 2.野望説
 3.伝統重視説
   もともと朝廷や足利家に近かった光秀が、
   伝統を打破しようとする信長を恨んでの
   犯行だった。
B.明智光秀 共謀説
 1.秀吉共謀説
   天下統一へと暴走する信長を、秀吉と光秀
   が共謀して殺し、その後に秀吉が光秀を裏切
   った。
 2.朝廷・公家黒幕説
   伝統の破壊者信長を恐れた朝廷や公家たちが
   伝統の庇護者である光秀をたきつけて討たせ
   た。
 3.家康黒幕説

過去に配信したものは下記です。
【アモリ通信116:本能寺の変】  20170705
https://1lejend.com/c/TsX1/Omtx/5ExdK/
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本書の著者「安部龍太郎」氏の主な経歴
1955年6月福岡県八女市生まれ。久留米工業高等
専門学校卒業。
上京し大田区役所に就職。後に図書館司書を務
める。
90年「血の日本史」でデビュー。
2005年「天馬、翔ける」で第11回中山義秀文学賞
13年「等伯」で第148回直木賞受賞。
15年福岡県文化賞受賞
「関ケ原連判状」「信長燃ゆ」「蒼き信長」
「おんなの城」「家康」「平城京」など著書多数
安部龍太郎オフィシャルサイト
 https://1lejend.com/c/TsX3/Omtx/5ExdK/
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近衛前久という人物について
       (wikipediaより一部転載)
近衞 前久(このえ さきひさ)は、戦国時代から
江戸時代初期にかけての公家。
近衞家当主であり、動乱期に関白左大臣・太政
大臣を務めた。初名は晴嗣。
本能寺の変
だが、6月2日の本能寺の変によって、信長が横死
したため、前久の運命も変転を余儀なくされる。
失意の前久は落飾し龍山と号する。
しかし、「本能寺を攻撃した明智光秀軍が前久邸
から本能寺を銃撃したと讒言に遭い、織田信孝や
後に猶子となる羽柴秀吉からも詰問される。
そのため、以後は徳川家康を頼り(徳川氏の創姓
は前久と吉田兼右が関わっていた)、遠江国浜松
に下向した。
一年後、家康の斡旋により秀吉の誤解は解け京都
に戻るが、天正12年(1584年)の小牧・長久手の
戦いで両者が激突したため、またもや立場が危う
くなった前久は奈良に身を寄せ、両者の間に和議
が成立したことを見届けてから帰洛した。
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近衛前久なる人物は初めて知りましたので、こう
いう説明を受けても???

本書は著名な歴史家の著書で内容も(少なくとも
私には)専門性が高く、簡潔にまとめるのが困難
です。
そこで、ある意味の要約として本書のP45の一部
とP110,P111のほぼ全てを転載することしました。

ちなみに、本書の目次の「章」だけ記します。
第一章 消えた信長の骨
第二章 信長の真の敵は誰か?
第三章 大航海時代から本能寺の変を考える
第四章 戦国大名とキリシタン
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P45
〇信長殺しの罪を光秀ひとりになすりつけた
・結論から先に言えば、明智光秀が単独で信長を
 討ったのではなく、朝廷の命令を受けて事を起
 こしたからだ。
・そうでなければ、主君を討った行為を誅すると
 表現するはずはないのである。
・筆者は前に、「本能寺の変は朝廷と室町幕府の
 復権を果たそうとする勢力が光秀を動かして起
 こしたもので、その黒幕は時の太政大臣近衛前
 久だと思う」と書いたが、。日順の過去帳の記
 述はこの説とぴたりと符号するのである。
 
P110~P111
〇前久と秀吉が手を結ぶ
・前久の計略に、羽柴秀吉は加わっていたのか?
 そのことを明かす資料はないが、前後の状況か
 らみれば果てしなく黒に近い。
・事前に本能寺の変が起こることを知っていなけ
 れば、中国大返しなどという奇跡を演じること
 などできなかったろうし、前久らの秘密を握っ
 ていたからこそ、変の後に朝廷を脅しつけてい
 いように利用できたと思うのである。
・光秀が信長を首尾よく討ったとしても、当時大
 坂には織田信孝を大将とする四国征伐軍三万が
 いた。
 もしこの軍勢が光秀一万三千に襲いかかったな
 、計略は瓦解するおそれがある。
・そのことに不安を覚えた前久は、ひそかに秀吉
 に密使を送って抱き込もうとした。
 秀吉はいったんこれに応じたものの、土壇場に
 なって信孝軍とともに光秀を討てば天下が転が
 り込んでくると算盤をはじいた。
・そこで前久の計略に加担しているふりをして毛
 利軍と和睦し、中国大返しにかかった。
・そう考えれば、毛利軍が秀吉軍を追撃しなかっ
 た理由もすんなり納得できるのである。
・仰天したのは前久である。
・秀吉軍と信孝軍がひとつになって攻めて来たな
 ら、身方には万にひとつも勝ち目もない。
 そこで光秀一人に責任を押し付けて知らんふり
 を決め込んだ。
 細川藤孝や筒井順慶が光秀に身方しなかったの
 は、このためだと思われる。
・だが、藤孝は前久が変の黒幕だということを知
 っていた。そこで洛中に触れを出して行方を捜
 し、嵯峨に隠れていると知って討手をさし向け
 たが、前久はいち早く醍醐に逃れ、徳川家康を
 頼って浜松へと落ちのびた。
・ところが百戦錬磨の前久は、そのまま浜松に逼
 塞(ひっそく)するほど柔(やわ)ではない。
・家康の仲介によって秀吉と和を結び、天正13年
 (1585)には秀吉を猶子として関白職につかせ
 るという離れ業を演じて中央政界に返り咲いた
・本能寺の変で手を汚した二人が、互いの利益の
 ために手を結び、変の詳細を徹底して闇に葬
 ったのだ。
・秀吉の家臣となった太田牛一や小瀬甫庵が
 「信長公記」や「太閤記」に変の真相を記さな
 かったのはこのためである。
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ふ~~ん、ナルホド…と頷くばかりです。
来年のNHKの大河ドラマは「明智光秀」が主人公
のドラマと聞いてます。
歴史には「正史」「小説」「真実」の3つがあり
「真実」は永遠に誰も分からないと過去にも記し
ました。

来年の大河ドラマももちろん「小説」でしょうが
果たして「近衛前久」なる人物が出てくるでしょ
うか?
またこれまでの、信長、秀吉、家康のドラマに、
「近衛前久」なる人物が出てきたことがあるでし
ょうか?
他の歴史家だったら、安部龍太郎氏の分析をその
まま受け入れるのでしょうか?
 
読んだばかりで素直な私???は「これぞ真実」
と納得しているのですが (苦笑)

総ての日本史、世界史に詳しくなるのは不可能で
すし、その必要もありませんが、一部、関心のあ
る分野に、多少詳しくなるのも悪くないなという
のが私の正直な想いです。
 
福島さんは、本能寺の変は
「明智光秀が単独で信長を 討ったのではなく、
朝廷の命令を受けて事を起こしたからだ。」
という説をどう思われますか?
 
ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。
 
最後まで読んでいただきありがとうございます。
 
福島さんの幸運な日々を祈念します。
 

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